ノロウイルスの感染力は凄まじいものがあります。
ノロウイルスが猛威を振るう冬の季節には、日常生活においていくら気を付けていても意図せず感染してしまうこともあるでしょう。また、その感染力の強さゆえに家庭内での二次感染の可能性が非常に高いことも特徴です。
それでは、例えば家族の一人がノロウイルスに感染してしまった場合、他の家族はまだ症状が出ていないといって会社に出勤しても良いのか、出勤するべきではないのか、判断に迷うことがあると思います。
今回は、ノロウイルスに家族が感染した場合、患者以外の家族の会社への出勤はどう判断するべきなのかについて書いていますので一緒に見ていきましょう!
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会社への出勤はどう判断する?
ノロウイルスは概ね11月から3月の冬場に猛威を振るいます。感染すると早くて半日、遅くても2日程の潜伏期間を経て発症します。
また、ノロウイルスの感染力は強く、発症中はもちろんの事、病後の回復期間中であっても感染力は残っているため、家族に症状が出た場合は相当な注意が必要となります。
まずは会社に相談
ノロウイルスの潜伏期間が1~2日、発症から回復までが2~3日と考えると、家族の誰かが発症して回復に向かっている頃に別の人が発症しだして・・・ということは往々に起こりえます。感染が疑われる状況で無理に会社に出勤することで社内での集団感染の原因となってしまうことが考えられます。
かといって仕事も忙しい時期で・・・。というようなときには出勤するべきかどうかの判断に迷います。そのような時には迷わずに即会社、上司に報告して相談してください。
というのは、現時点では労働安全衛生法や感染症法において特定の伝染病に関しての規定はあるものの、ノロウイルスによる感染性胃腸炎に関してはこれに該当していません。
つまり法律による判断ではなく、会社の社内規定や就業規則、職業形態の観点からある程度独自に判断されているということです。
近年猛威を振るうノロウイルスやインフルエンザなどの感染症に対しては、企業防衛のために各企業が社内マニュアルを取り決めていることも多くなっています。ある程度の規模の会社ではマニュアル化したものをハンドブックにして流行前に社員に配布したり、職場内に回覧を掲示したりして周知を行っています。
そしてこれも会社の職業形態によって大きく見解が分かれるところです。
あなたの勤め先が例えば給食センターや飲食店、食品加工工場や多くの人に配食をする施設など、食品に深く関わる職場であったり、学校や保育園、介護施設のような多くの人が集団生活を行う場所が職場であれば、ノロウイルスを拡散して多くの人へ集団感染させることによって、引き起こす被害は計り知れないものとなります。
健常者であれば2~3日で回復してくるというノロウイルスの症状も、体力の無い人にとっては命に関わることです。実際にこの病気で亡くなられる方がいることも事実ですし、その多くは乳幼児とお年寄りであることも覚えておいていただきたいことの一つです。
会社にとっていくら忙しい時期とはいえども、社員一人が病気によって欠勤することと、社内での集団感染や社外へのウイルス拡散、食品へのウイルス混入などの企業リスクを考えれば自ずと判断が付いてくるところだとは思いますが、仮にそういうリスクの少ない職場ですと必ずしも同じ判断にはならないかもしれません。
また、交代要員の確保やシフトの調整、業務の引継ぎなども会社としては迅速に対応しなければいけなくなるでしょう。こういったことを全て含めた上で『まずは会社の上司に報告、相談しましょう』ということになります。
ノロウイルスや新型インフルエンザの流行により、多くの企業ではこれらを企業のリスクマネジメント(経営に対するリスク管理)としてとらえています。社内でのマニュアルや規定があるならば、その職場で働く以上普段から知識として備えておくことも大事です。
何日くらい休めばいいの?
ノロウイルスの感染から発症までの潜伏期間がおよそ1~2日、発症から症状が治まってくるのがおよそ2~3日ということが多いのですが、その後1週間程度で完治するまでは、ノロウイルスの感染力は続いています。この感染力の強さがノロウイルスの本当に厄介な点ですね。
日数にすると感染から完治まではおよそ10日~2週間程度ということになりますが、その後の自身と家族の具合の経過や、上述した職場の状況によって出勤の判断がされることになります。
また、病院にかかっていたのであれば、医師の診断で決めたり、食品を扱う職場によっては完治を証明するものを提出することもあります。
休みの区分は何になるの?
これについても明確な答えは無いと言えるでしょう。
その職場や自身の勤務状況によって欠勤の扱いが違ってくることと思います。同僚とのシフト変更、公休日の変更などで対応したり、有給消化とする、または病欠によって健康保険からの傷病手当の対応となる場合など、やはり都度様々な対応が行われるところです。
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その他に気をつけることは?
今回のケースのように、家族内でノロウイルスの感染者が出た場合や、自分自身にも感染の疑いがある場合、まず最優先に考えることは、ウイルスの拡散防止に努めることです。
度々社会現象にまで発展してしまう感染症ウイルスに対しては、各人が正しい知識を持って拡散防止や感染予防、病気の治療に努めていくことが大切です。
ここでノロウイルスの感染予防について少し触れておきたいと思います。
・食材はよく火を通す。(中心温度が85℃で1分以上加熱が目安)
・手をよく洗い常に清潔に。
・調理器具は時々でも塩素系漂白剤で消毒。
・嘔吐物や排便の処理はマスクと手袋を着用。
・ペットや動物に触った後の手洗い。
・感染の疑いがあれば不用意に物に触れたり外出しない。
・ノロウイルスの脅威について普段から知っておく。
目に見えないウイルスですが、その感染力の強さゆえに、流行時にはもうそこにあるもの、付着しているものとして考えるくらいの予防対策をしておいても良いのではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はノロウイルスに家族が感染してしまった場合や、自身に感染の疑いがある際には会社への出勤についてはどう判断するべきかということについて書いてきましたが、意図せずこのような状況になってしまった際はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!
ノロウイルスの症状や潜伏期間、治療法などについてはこちらで詳しく説明しています。
管理人はノロウイルスの小ささにも驚いています。ノロウイルスの大きさは約30nm(ナノメートル)前後といわれています。1nm=100万分の1mm
その小ささは花粉やPM2.5とは比較にはならず、インフルエンザウイルスのμmという単位と比べてもまだ桁違いに小さいものです。当然目には見えませんが、これだけの脅威があるわけです。
こうなるともう最新型のスカウターで見てやりたくなりますよね!?ねねねね!?
管理人「なっ!!スカウターの故障か!?ばかなっ!そそそそんなはずは・・・!!!」
ノロ「戦闘能力・・・・・2か。ゴミ(管理人)め。」ちょ・・・∑(゚□゚;)ガーン
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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