夏は薄着で外出することが多くなりますが、その際に注意したいのが虫刺されですよね。特に山や川など自然の多い所へ行く時には要注意です。
普段、街中にはいない虫が山や川の近くにはたくさんいますから気をつけてくだ・・・ええ!?もう刺されたんですか!?
それではどんな症状が出ていますか?蚊に刺された場合と比べて、腫れや痛み、膿や痒みの症状が出ているようでしたら、蚊よりももっと毒性を持った虫に刺されたのかもしれません。人を刺す虫の中には人命を脅かすような毒性を持ったものもいて、たかが虫刺されとは軽視できません。
では人を刺す虫にはどんな虫がいるのでしょうか。
今回は身近な場所や自然の中にいる虫による虫刺されについて症状と共に書いていますので見ていきましょう!
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虫による症状の違い
虫刺されによって出る症状は刺された虫やその人の体質によって様々ですが、ある程度共通して患部に出てくる症状を以下にまとめました。
・痛み
・膿
・痒み(かゆみ)
虫に刺されると概ねこのような症状が現れますが、その他にも発熱、しびれ、ただれ、しこりが残るなど虫や注入された毒の量、刺された人の体質などによって様々な症状が出る場合があります。
概ね虫刺されには抗ヒスタミンや抗生物質、ステロイド成分が配合された塗り薬で治療を行います。しかし、どんな虫に刺されたのかも分からず、市販の塗り薬を付けていて治療が遅れたというようなことが無いようにしなければいけません。
症状が酷い、発熱等の体調不良がある、一体何の虫に刺されたのかも分からない等の際にはすぐに病院へ行って診てもらいましょう。
それではこれから私達の身近にいる人を刺す虫について見ていきましょう。
蚊(か)
多くの種類がいる蚊ですが、アカイエカ、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)、チカイエカなどいくつかの種類のメスが産卵のための栄養を確保するために動物や人の血を吸います。
特に夕方から夜にかけて活動的になり、皮膚のにおいや体温を感知してプーンと寄ってきます。ボウフラの湧く水溜りがある場所や水辺、森や林のそばなどでは大量に潜んでいて、気付いたら数十箇所刺されていたなんてこともありますので注意が必要です。肌の露出を控え、蚊よけスプレーなどで予防しましょう。
また、蚊が怖いのは数々の感染症を媒介することです。海外ほどではないにしても日本脳炎やデング熱など国内での感染もありえますので、とにかく刺されないように対策をすることが大切です。
数時間から翌日には沈静化していきますが、掻くと悪化しますので早めに塗り薬で対応しましょう。
ブユ/ブヨ/ブト
ハエの4分の1程度の大きさで、山間部の渓流域に多く生息しています。蚊と同じくメスだけが吸血しますが、蚊と違い吸血の際に皮膚を噛み切り流れ出る血を吸うため、チクッとした痛みがあります。
家畜や人を好んで音も無く寄ってきます。3~5mm程度の小さな黒っぽい虫で、体や顔にまとわり付くように飛び、気を抜いたときに腕や足に止まってチクッとされます。春から夏にかけての朝夕に活発化し集団で襲ってくることもあります。
(地方によって呼び名が様々です。)
患部を掻きむしると細菌感染を引き起こすことがあるので掻かないようにしましょう。
人によっては腫れが酷く痛みで歩けないほどになる場合があります。早めに皮膚科を受診しましょう。
アブ
体長は2cm前後と大きく、牧場や田園地域に多く生息しています。ブユと同様にメスだけが家畜や人に近付き吸血しますが、皮膚を刃状の口で切り裂き流血させるため激痛を感じます。
蜂とは違い、人を吸血するためにまとわり付いてきますので、大きなハエのような形をした虫がブンブンと音を立てて近付いてきたら要注意です。
患部を冷やして早めに皮膚科を受診しましょう。
蜂
民家の周辺ではアシナガバチ、山間部ではスズメバチ等の被害が多く見受けられます。
アシナガバチやミツバチはこちらから近付かなければあまり攻撃してくることはありませんが、スズメバチはかなり攻撃的なので特に注意が必要です。青や黒っぽい衣服に反応するといわれていますので、野山へ入るときは明るい色の服装を心がけましょう。
集団で襲ってくることもあり、一度に数回刺されたり、以前に刺されたことがあると蜂毒アレルギーによるショック症状を引き起こすことがあります。これはアナフィラキシーショックと呼ばれ、数十分から1時間程度の間に死に至る危険があります。
スズメバチだけではなくアシナガバチでも発生する可能性がありますので注意してください。
ムカデ
山間部に限らず、自宅の庭や人家の周辺に生息し、ゴキブリやクモを捕捉するため家の中に入ってくることもあります。暗く狭い場所を好むため、家具の隙間や洗濯物の中、靴の中などに身を隠していることがあります。吸血するわけではないので、ムカデから人によってくることはありませんが、気付かずに触れたりしてしまうと噛まれます。
蜂毒と同様にムカデの毒も強いものがあり、以前に噛まれたことがある方は蜂と同じくアナフィラキシーショックに注意が必要です。
毛虫/毒蛾
木や草花があるところには毛虫やそのサナギ、成虫となった毒蛾がいることがあります。吸血するわけではないので近付いては来ませんが、木の上から落ちてきたり、知らずに触れてしまうと毒針毛で刺されることがあります。
マダニ
山間部や草むらの中に生息しています。不用意に草むらに入ると皮膚に張り付き吸血される恐れがあります。一度噛みつかれると1週間程の時間をかけて吸血し、通常2~3mm程の体長が吸血後は1cm程度にも膨らみます。
吸血されていることに気付き慌てて取ってしまいがちですが、無理に引き剥がすと皮膚内にマダニの牙や頭部が残ってしまったり、マダニの体液が逆流して体内に侵入してしまい危険な感染症を引き起こす恐れがありますので、病院で取ってもらうのが一番です。自分で取ってしまった場合でも感染症の恐れがあるため、病院を受診しましょう。
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その他の刺す虫
これまで挙げた虫以外にも人を刺したり吸血するもの、刺激物(体液)を放出するもの等があります。
・ハネカクシ/アリに似た姿をしていて体液に触れると水疱ができる。
・カミキリモドキ/触ると刺激のある体液を出し、水疱、腫れ等ができる。
・ダニ/人家の中にいて、刺されると数日間痒みと湿疹等がおこる。
・ノミ/ピョンピョンと跳ねて足元を吸血されると水疱と非常に強い痒み。
おわりに
いかがでしたでしょうか。他にもあると思いますが、今回は結構身近な刺す虫ということで書いてきました。身近なところでも、蜂やムカデなど毒性の強い虫も多くいますので、キャンプや野良作業などを行う際は刺されないように服装や場所選びには注意してくださいね!
虫に刺されたり触れてしまった時に、サッと患部に目をやればある程度何に刺されたか判断できるとは思いますが、飛ぶ虫や小さな虫は気付かずに刺されてしまう事もありますので、刺された場所や症状について病院で相談しましょう。
ちなみに管理人は昔、実家で夜中寝ているときに手の甲を大きなムカデに噛まれたことがあります。針でグサッと刺されたような痛みでしたね。
うむむ・・・・イテッ・・・と思って手を見たら手のひら大のムカデが手の甲にくくく喰い付いとる!!??(((( ;゚Д゚)))ヒ!ヒィー!!!
あんなおぞましい寝起きもなかなか無いですよ・・・・。ああいやだいやだ。
手はボンボンに腫れて握れないくらいで、長い時間ズキズキと痛みました。(lll´Д`)
多分寝返りを打ったところにたまたまムカデがいたんでしょうね。ムカデにとっては不意に攻撃されたと思って「コンチクショー!!」と気合入れて噛んだんでしょうね・・・。いや、ちょ・・・ま・・・そんなつもりじゃ・・・!!?しかもひいいいいィ!!!と手をブンブン振っても取れないんですよ!?ゾッとしますよね・・・。(lll´Д`)アワワ
まったく迷惑なことです。皆さんもどうかお気をつけください。
虫刺されについてはこちらの記事もご参考に。
虫刺され!ブヨの症状は痛い痒い腫れる!?写真も撮ってみた!!
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
先日マダニに噛まれました
ほくろかと思ったら足が…
気持ち悪くてついとってしまって…
皮膚科に行ったら抗生物質頂きました(苦笑
年配の方が先日亡くなかったらしくて
若くても体調悪かったら悪化するから一応来るようにねー
と言われました(笑)
オチは無いですが気をつけて下さい
なさん
コメントありがとうございます。
なんと、それは大変でしたね・・・。医療機関ではマダニに噛まれたら、なるべく引き剥がさずに来院してくださいと促していますが、実際なかなかそんな余裕ありませんよね。目の前で吸血されているのを見つけたら、びっくりして取ってしまうのが人情ですよね。
とはいえ、危険なウイルスを持ったものに当たってしまうと本当に怖いですから、お大事にされてくださいね。
貴重な体験談を教えていただきありがとうございます!
先日、山登りをする機会があって
アブに刺されてしまいました。
(近くに川があったからか、アブが
いたのでしょう。)
そしたら、パンパンに腫れてしまい
激痛を伴っています。
それで、現在治療中です。
今は、病院が休みなのでやっているとき
にすぐに行こうと思います。
この記事がとても参考になりました。
チャン太郎さん
コメントありがとうございます。
山登りは楽しいレジャーですが、虫にはとにかく悩まされますよね・・・。
刺された瞬間に、「痛っ!!」となればアブ(または蜂)、知らないうちに刺されていたとなれば、ブユの可能性がありますね。
いずれにしてもこれらの虫に刺されると、一週間から10日ほどは腫れとかゆみに悩まされることが多いです。(蚊よりも随分たちが悪いですね・・・。)
また、この時期は傷口を掻くことで化膿もしやすいですので、おつらいところとは思いますがお気をつけくださいね。
皮膚科に行くと、塗り薬や、場合によっては抗生物質の飲み薬などを処方してくれます。
処置の仕方によって、治癒期間や傷跡の残り具合も変わってきますので、チャン太郎さんのおっしゃる通り「できるだけ早く病院へ」というのは得策です。
どうぞお大事にされてくださいね。
コメントいただきありがとうございました!