「パンにカビが生えてるんだけど、しっかり焼けば食べられる?」
とお考えではありませんか?
暑くなってくると、購入してからそれほど日にちが経っていなくても、気づいたら食パンやロールパンにカビが生えていた!なんてことありますよね。
カビといってもちょっとだけだし、焼いてしまえば食べられそうですが・・・。
でも食中毒も心配な時期だし・・・。と迷うところですね。
今回は、パンにカビが生えても食べられるのか、食べても問題はないのかという疑問について書いていますので、一緒に見て行きましょう!
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パンにカビが生えても食べられるの?
今回は結論から言いますと、
まず食べないほうがいいです。
健康のためには食べないようにしましょう。つまり、はっきり言って健康上問題があるということですね。
その理由は以下のようなことが挙げられます。
・風味が落ちている
・カビ毒の危険性
順番に説明しますね。
カビには病原性のあるものが多い
カビといってもたくさん種類があります。
その中で、人体に無害でなおかつ発酵食品などの生成に一役かっているカビも存在しています。代表的なところではチーズ類、みそ、しょうゆ、かつおぶし、日本酒などが挙げられますね。
ただ、このような食品の発酵などに利用されるカビ菌は一部のもので、多くのカビ菌は病原性を持つものが多く、あえて口に入れるのは避けるべきです。
これらのカビをたくさん摂取した場合、下痢や腹痛、嘔吐といった食中毒症状を引き起こす可能性があります。
風味が落ちている
カビが生えたパンというのは、たとえカビの量が少しでもやはり見た目が悪いですし、実際に風味も落ちますよね。
というより、カビって普段目に見えないほどの小さな菌なんですよね。
それが明らかに青や緑に見えている・・・ということは・・・!?
そうです。すでにものすごい量のカビ菌がそこに集まって育っているわけです。カビのコロニー(集落)と言いますが、カビの胞子が付着して大量に発芽、生育している状態です。
点々とカビが生えているのを見ることも多いと思いますが、肉眼で見えない箇所もあると考えれば、すでにそのパン全体がもさもさとカビの胞子に包まれていると考えてもおかしくありません。
それを想像したら、おいしくは思えませんよね・・・。
カビ毒の危険性
パンに生えるカビは一種類とは限りません。
気温や湿度によっても生育しやすいカビの種類は変わってきます。
その中でもマイコトキシンというカビ毒(人体に有害な毒素)を生成する種があります。
このカビ毒の中には熱に非常に強いものもあり、たとえパンを焼いてカビ菌自体を滅菌したとしても、生成された毒素が残ります。
この毒素には、先ほど挙げた食中毒症状の他にも、肝炎などを引き起こす発がん性物質となるものもあることが分かっています。
ここまで聞いたらもう食べれませんよね・・・。
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カビが発生するのはなぜ?
カビが発生する理由は?カビはどこにいたの?という話なんですが、カビ菌ははっきり言ってどこにでもいます。
それこそ空気中にも普通にいますので、完全にシャットアウトするのは難しいです。
食品などに付着した菌は、気温や湿度が上がり、カビの好む環境ができると発芽して育ちます。
特にパンのようなわりと水分のある食べ物にはやはりカビが生えやすいですね。
おわりに
ぼくも現在、食品衛生責任者として食品を扱う仕事をしているんですが、暑くなってくるとカビや食中毒には特に気をつけています。
自宅で扱う食品も、購入後(特に開封後)はなるべく早めに食べきる、こまめに冷蔵庫に入れる、余分な買い置きは控えるなど、気を使うところですね。
それでも最近急に気温が高くなり、この間自宅にあったロールパンにポツポツとカビを生やしてしまいましたので、もったいないと思いつつもやはり思い切って捨てましたよ。健康は大事ですからね・・・。
とはいえ、もったいないことに変わりはありませんので、今後の買い置きする量には注意します。
あなたもパンにカビが生えているのを見つけてしまった際には、今回の記事を参考にしてくださいね!^^
他にも関連する記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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