外出時やレジャー、スポーツの途中に突然のゲリラ豪雨!
同時に物凄い轟音を響かせながら雷が近付いてくる・・・!
勘弁してよもう・・・、一旦雨宿りするか・・・。と近付いた場所。
もしかしてそこは落雷の事故に遭いやすい危険な場所かもしれません!!
それでは雷が近付いてきた際にはどのように避難するべきなのか、また、落雷事故に遭う危険性が高い場所というのはどのようなところなのでしょうか。
今回は落雷から身を守るための適切な避難方法や、一見安全と思われがちでも実は危険な場所があることなどについて書いていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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適切な避難方法とは?
落雷は上空に雷雲があれば山、海、街中など場所を問わずあらゆるところで発生します。
また、高い場所や高く突き出たものにめがけて落ちやすいという性質があるため、高い建物の屋上や山の頂上といった地上から高い位置にある場所や、公園や野原にある高い木などは雷が落ちやすくなります。
また、ゴルフ場やビーチなど周囲が開けた場所で、高い建物などが少ないところでは、特に直接人に落雷しやすくなりますので要注意です。
それでは急な夕立やゲリラ豪雨と共にやってくる落雷から身を守るには、どこへ、どのように避難するべきなのでしょうか。
建物の中に避難する
一番は建物の中に避難することです。
しっかりとした建物であれば万が一落雷を受けても、屋根や外壁など建物の外側を電気が流れていくので被害を受ける可能性は少なくなります。鉄筋コンクリートの建築物、木造建築物の順に安全度が高いと言われています。
その他、地下街やトンネル内など、近くに避難できそうな場所があれば迷わずに利用しましょう。
ただし、ここでいくつか注意点がありますので併せて確認しておいてください。
・建物の内壁から1メートル以上離れる!
基本的に建物の中は安全とはいえ、壁の付近、窓辺は被害を受ける可能性があります。また、住居内では雷はコンセントから電化製品へ、配管から風呂場や流しなどの水周りへと、思わぬところへ流れる可能性もあるため、これらの物や場所からはなるべく離れ、部屋の中心部にいることが安心です。
落雷の危険が去るまでは、入浴や炊事、洗濯など水周りの作業も避けたほうが無難です。
・ゴルフ場の東屋、公園の休憩所、キャンプでのテントなどは危険!
一見屋根の下にいることで安心しがちですが、建造物としての規模が小さいため落雷を受け流すまでには至らず大変危険です。内壁から1メートル以上離れることも難しいような狭小な建築物は避けましょう。開けた場所にぽつんと建つ突起物や建築物自体が落雷を受けやすいためでもあります。
また、テントやビニールハウスなどは素材がビニールやゴムといったものに関わらず、およそ落雷に耐えられるものではありませんので、雨宿りのためといって内部にいることは危険です。テントなどはそれ自体が構造上突起物のようなものになり得る事も危険の要因です。
乗り物の中に避難する
建物の中に次いで比較的安全なのが、自動車やバス、電車といった周囲を金属で囲まれた乗り物の中です。
落雷を受けた際に車体のボディーに電気が流れるために、内部への被害は免れやすくなります。しかし車内の金属部分やドアの内側などには触れないように注意し、なるべく中心部で待機するようにしましょう。
また、オープンカーやゴルフカートでは同様の効果は期待できませんので注意してください。
周囲に安全な建物や乗り物がないときは?
できれば避けたいケースではありますが、安全な避難場所が無い所で運悪く雷雲に遭遇した際の緊急避難方法です。
図のように、鉄塔や電信柱などの高い建造物を45°に見上げる範囲内で、かつ、建造物から4m以上離れた場所が保護範囲となります。
建造物に近く寄り添っている状態では、落雷時に側撃電(落雷の対象物の側にいて感電すること)の被害を受ける危険があります。また、離れすぎて孤立する事も危険です。数名でいる場合は、お互いが一箇所に固まらずに、30m程度の間隔を保ちます。
もう一点、雷しゃがみの体勢を併せて実行します。
雷しゃがみの体勢とは、両耳を手で塞ぎ、しゃがみ込みます。そしてかかと同士をつけたままつま先立ちをします。頭はできるだけ下げ、体勢はしゃがんだままです。そのままの体勢で雷雲が過ぎ去るのを待ちます。
キツイ体勢ですが、地面との接地面を極力減らすことと、かかとを引っ付けることで全身へ電流が流れにくくする効果が期待できます。
座り込んだり、うつぶせになることは地面との接地面が大きくなり危険です。
避難するタイミングは?
雷から避難するタイミングは雷雲が頭上に来たとき・・・ではありません!!それでは完全に手遅れです!!!
落雷の射程距離は雷雲の範囲より数キロから十数キロ外にまで及びます。ゴロゴロという雷鳴はおよそ十数キロ先から聞こえ始めるといいますが、なんとその時点でもうほぼ落雷の射程距離に入っています!
つまり、遠くの方で雷が鳴ってるなぁ・・・と聞こえている時点ですでに落雷を受ける可能性があるということです。
そのため上空が青空であるにも関わらず落雷を受けるということが起きてしまうのです。
遠くに積乱雲が見え、ゴロゴロという雷の音が少しでも聞こえたら、避難するタイミングです。
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危険な場所・行動とは?
落雷から身を守るつもりで避難した場所が実は危険箇所だった、または、知らずに危険な行動をとっていたということの無いように、危険な場所や行動について確認しておきましょう。
危険な避難場所
前述したように住居の中では壁際や水周り、ゴルフ場の東屋やキャンプでのテントは危険箇所ですが、誤って避難しがちなのが建物の軒先や樹木の下です。
これは雷雨時に雨宿りのために身を寄せてしまいがちですが、建物や樹木に落雷があった際には電気はその表面を流れます。その近くにいることで、側撃雷を受けてしまうケースが多々ありますので、大変危険な避難場所となります。
危険な行動
雷雨の中で傘を差すことは自分が避雷針となることを意味します。落雷事故に遭うよりは濡れたほうがマシと割り切って傘を差さないようにしましょう。
また、手に持った釣竿やゴルフクラブ、ストックなどを自分の頭より上に突き出すことは絶対にやめましょう。
身につけている金属のアクセサリー類はあまり影響しませんので、慌てずそのままにしてなるべく低い姿勢を保ちつつ安全な避難場所へと急ぎましょう。
雷は海にも落ちます。水泳時は早めに水から上がりましょう。また、レジャーに出かける前には気象情報を確認しておきましょう。
おわりに
今回は雷の避難方法について書いてきましたが、落雷事故については用心を重ねることでほとんどは回避できるものです。
『雷が鳴っているのは分かっていたが』、まだ大丈夫と思った・・・、もう少し遊びたかった・・・、あと少しで作業が片付くから・・・と、避難を遅らせた結果、落雷事故に遭うケースが多々あります。
落雷は一瞬で人命をも奪います。
しかし雷に感情というものは存在しません。
ただ、落ちやすいところ、落ちやすいものがあればそこに落ちるだけです。
だからこそ、自らが避雷針となってしまわないように、危険な場所や行動を認識してしっかりと危機管理をすることが大切なんですね。
特に夏のゲリラ豪雨が増えています。落雷には十分にご注意を・・・。
雷の光や音が発生する仕組みについてはこちらの記事で詳しく書いています。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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