「お酒の飲みすぎやおいしいものばかり食べてると通風になるよ!!」
と言われたことはありませんか?
「ええ!?つ・・・通風!?イヤだ怖い!!・・・・・・あ・・・、ところで通風ってなに?」
なんてのんきなことは言っていられません。
食生活などの変化に伴い、最近では20代や30代で通風を発症する人が増えているといいます。
通風は『風が吹くだけでも痛む』というのはよく聞きますが、実際の通風の症状とは一体どのようなものなのでしょうか。
今回は通風の主な症状や痛みの原因、メカニズムについて書いていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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通風の主な症状
通風の初期症状の大半は、足の親指の付け根の辺りに激痛が起こることから始まります。
これは痛風発作と呼ばれるもので、個人差はありますが、初めて通風を発症する場合ではあまり前触れや前兆となる違和感などを感じることなく、ある日突然激痛に見舞われるというケースが多いようです。
しかし一度でもこの痛風発作を経験した人の中には、足の指や関節に鈍い痛みやムズムズするというような発作の前兆となる違和感をある程度は感じやすくなるといいます。
それではこの痛風発作について詳しく見ていきましょう。
痛風発作(急性関節炎)
例えば夜中自宅で寝ているときなどに、突然足の親指の付け根が赤く腫れ、酷い痛みが出てきます。
その痛みは非常に強烈なもので、とても寝ていられずに飛び起きることになりますが、あまりの激痛に触れることも、立って歩くこともできず、まさに七転八倒の苦しみを味わいます。
キリや千枚通しのようなもので足の指の骨をグリグリするような痛みなどと表現されることがありますが、それほど想像を絶する激痛があなたを襲うのです。
あまりの痛みに歩くこともままならず、仕事や生活に影響が出ます。
痛みは大体1~2週間程できれいに治まりますが、およそ半年~一年の間に再発することが多く、その後も適切な治療をせず放置してしまうと、次第に再発の期間は短くなり、患部の箇所の増加や尿路結石などの合併症を引き起こし、さらに症状の悪化を招く恐れがあります。
身体のどの部分に症状が出るの?
最初に痛風発作が起こる箇所は7割以上が足の親指の付け根(関節)の部分といわれています。
痛みと共に赤く火照るように腫れるのも特徴です。
人によって、または症状が悪化することで、足の甲やかかと、くるぶし、ひざ、アキレス腱、その他の足や手の関節部分にも発作が出ることがありますが、多くは足の下方部に症状が見られます。
通風の合併症
通風が悪化すると腎臓(じんぞう)などの内臓器官にも影響が出てきます。腎機能の低下により、糖尿病や高血圧症、尿路結石などの合併症を引き起こす可能性が高まります。
また、通風を患っている人は心筋梗塞や脳梗塞の起きる確率が高くなるとも言われています。
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通風の原因・メカニズムは?
発症した際の痛みを想像すると思いのほか恐ろしい通風ですが、一体何が原因で発症するのでしょうか。また、なぜそれほどの激痛が引き起こされるのでしょうか。
ポイントは尿酸と白血球
人間は日々食べ物を食べ栄養を取り、新陳代謝を繰り返し生きています。
その新陳代謝の過程で尿酸という物質が作られます。尿酸は常に体内に一定量存在し内臓や血液中を循環していますが、日々作られる量とほぼ同じ量が老廃物として尿などから排泄されることでバランスを保っています。
しかし食生活や生活習慣などが原因で体内で増えた尿酸が排出しきれなくなってくると、血液中に溶けきらなくなった尿酸は結晶化して関節部分の内面に沈着していきます。
この時点ではまだ自覚症状はありません。しかし関節の内面に沈着した尿酸の結晶は、時折剥がれ落ちることがあり、その際に免疫機能である白血球がこれを異物とみなして排除するための攻撃をします。
このときに患部の関節で激しい炎症が起こり、腫れや激痛を伴う痛風発作の症状を起こすのです。
つまり痛風発作は私たちの身体を守る白血球の防衛反応ということなんですね。
なぜ足の親指が多いの?
足の親指に痛風発作が出やすいのは、足先は体温が比較的低い部分であること、血液が酸性化しやすい箇所であることなどから、尿酸の結晶が血液に溶けにくく沈着しやすい箇所のためといわれていますが、正確には解明されていないのが現状です。
痛風発作は体からの危険信号
激痛を伴う痛風発作が起こることはできる限り避けたいところですが、実はこの体に痛みや異常を感じるということはとても大切なことです。
尿酸の結晶は関節だけではなく、腎臓などの臓器にも蓄積され、進行すると先に書いたように様々な重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
痛風発作の痛みは、『尿酸が溜まって体を蝕んでいますよ!早急に治療を始めてください!!』という体からの重要な危険信号ととらえて、適切な治療や生活習慣の改善にあたるようにしましょう。
おわりに
今回は通風の症状について書いてきましたが、通風の我慢できない程の激痛はやっぱり避けたいですよね。ということは、普段から食生活や生活習慣を見直して、体内の尿酸量を正常に保つことが大切になってきます。
ちなみにこの尿酸ですが、これはプリン体の廃棄物です。(出ました!!)プリン体という名前はビール好きな人ならば一度は聞いたことがあるはず・・・!
次の記事ではこのプリン体についても詳しく書いていきたいと思います。
『風が吹くだけでも痛い』と言われる通風・・・・・、実は風なんか全く無くても激痛ですからね!!!ド━━(;゚Д゚)━━ン!!
お気をつけて・・・。
通風の原因やプリン体の多い食品についてはこちらの記事で詳しくご説明していますので参考にしてください。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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