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焦げたものを食べるとガンになるというのはウソ?ホント!?

「焦(こ)げたものを食べてるとガンになるよ!」

と母親に言われたことはありませんか?

 

ぼくも子供の頃に母から聞いて、「そうなんや・・・それはやばいな・・・」と思っていました。実際に料理も焦がさないように気をつけますし、パンも焦がしてしまったらその部分は取り除いて食べています。

 

現在そんなぼくは食品に関わる仕事をしていますが、やはり食べ物の発がん性物質や食中毒などについては敏感になりますし、講習会で新たに食品の取り扱いなどについて学ぶ機会もありますが、焦げの発がん性については昔ほど言われることは少なくなっているように思います。

 

じゃあ実際のところはどうなのさっ!!ねぇっ!?と気になりますよね。

 

ということで今回は、焦げたものを食べるとガンになるというのは嘘なのか?本当なのか?ということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!


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焦げたものを食べるとガンになるは嘘?本当?

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☆嘘ではないが、それほど気にする必要もなし。

というのが今回の結論です。

 

どういうことでしょうか。これからご説明しますね。

 

実際に発がん性物質は含まれる

煮る、焼く、炒めるなど、食品は調理することで化学反応を起こしています。

このうち、特に肉や魚に含まれるたんぱく質(アミノ酸)を焦げるほど高温調理することで、ヘテロサイクリックアミンという、一部に発がん性のある物質を生成します。

 

つまり、バーベキューや炭火焼で肉や魚を焦がしてしまうと、その部分には確かに発がん性物質が作られていることになりますので、焦げたものには発がん性物質が含まれるというのは本当のことです。

「じゃあ、やっぱり焦げを食べてるとガンになるのね?」ということなんですが、「いや、それほど心配しなくても大丈夫です・・・。」と言いますのは、次の摂取量の話によるところです。

 

ガンになるほど食べられない

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実際に焦げに発がん性物質が含まれていることは、マウスを使った動物実験で証明されています。

焦げに含まれる発がん性物質をマウスに投与した結果、ガンが発症したことから、「焦げを食べるとガンになる」という話になったわけですが、問題は、投与した発がん性物質の量が、通常では摂取のしようがないほど大量だったということです。

 

実験では、マウスにかなりの量の発がん性物質を投与してはじめてガンが確認されたわけです。

ちなみに、この量を人に置き換えた場合、焦げの部分だけを何トンと食べた場合に該当します。

 

ぼく達が1日に食べる食事が1kg~2kg程度と考えると、一気に何トンもの焦げを食べるというのは、実質不可能ですよね。

定期的に焦げを摂取するといっても、そんなに毎回料理を焦がすこともないでしょうし、焼肉なんかでも、何枚かの肉を「あら、ちょっと焦がしちゃった!」という程度ですよね。あんまり丸焦げにした場合はそれはそれでおいしくないので、取り除いたりしますしね。

 

このことから、「焦げには発がん性物質が含まれてはいるが、ガンになるほど食べることはないので、心配する必要がない」ということになるわけです。

 

なるほど、発がん性物質が確認されたとなれば、「ガンの恐れが・・・」となりますし、「でも実際にはガンになるほど食べることはない」ので、気にする必要はなかったということで、最近じゃあまり言われなくなったということですね。

また、どうやら発がん性物質が確認されたときに、色んなメディアで「ガンになる!?」と大きく伝えられたことも、この話の発端でもあるようですよ。


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他にガンについて気をつけたいこと

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焦げについてはあまり神経質になる必要はないことがわかりました。

肉や魚ではない、ご飯の「おこげ」などは、特に心配する必要はないでしょうね。

 

しかし、焦げとは違う部分で気をつけておきたいことも書いておきます。

 

それは、舌やのどがやけどするほどの熱い食べ物をよく食べていたり、暴飲暴食、塩分の多い食事、野菜不足の食事など、これらの方がむしろガンを招く危険が高いものです。

他にも、カビや細菌が発生している食品や、新鮮ではない食品なども注意すべき物といえます。

 

食生活において、焦げよりも気をつけたほうが良いこととして、併せて覚えておいてくださいね!

 

おわりに

ちょうどこの焦げの発がん性が騒がれた時期はぼくの子供の頃だったようで、それで母親たちからそのように教えられたという経緯もあるようですね。

 

とはいえ、肉も魚もあまりにも焦げたところは、食感もじゃりじゃりとしておいしくないですし、今回の話がなくてもできるだけ食べないようにはしています。

もちろん焦がさないように上手に調理するのが一番ですけどね!^^

 

あなたの食生活にも、今回の記事を参考にしてくださいね!

 

 

他にも関連する記事があります。

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それでは今回はこの辺りで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


 

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