朝目覚めると歯や歯茎、アゴが痛む。
偏頭痛や肩こりが酷い。なんとなくだるい、ぼ~とする。
それは睡眠中の歯ぎしりが原因かもしれません!
あるいは、一緒に寝ている人にすでに歯ぎしりを何度も指摘されていて、自覚はあるけどなかなか治らなくてお困りの状態でしょうか。
いずれにしても、ただの『クセのようなもの』と、歯ぎしりを安易に放置してしまうと、体に様々な悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。
また、一緒に寝ている人にとっても、歯ぎしりの音はどうしても睡眠の妨げになってしまうものですので、早めに対策するに越したことはありませんよね。
今回は、歯ぎしりを放置することで起こる体への悪影響と、その歯ぎしりを防止する方法について書いていますので、一緒に見て行きましょう!
スポンサーリンク
歯ぎしりが体に悪影響を及ぼす?
歯ぎしりのタイプは大きく分けて3種類あると言われています。
いわゆるぎりぎりと擦り合わせる歯ぎしり(グラインディング)、ぎゅっと強い力で食いしばる(クレンチング)、もう一つは少数派ですがカチカチと上下の歯を噛み合わせる(タッピング)と呼ばれるものです。
歯ぎしりの何がそんなに問題なのかと言いますと、その噛み締める力の強さです。
私たちが普段硬いせんべいを噛む時でもその力はおよそ20kg~30kg程度です。しかし歯ぎしりによる噛み締めの力はおよそ60kg~80kg、人によってはそれ以上となります。
これはあの硬いクルミの殻を割るほどの力です。これを数分から数十分、人によっては1時間から2時間以上も歯ぎしりを行うようですので、歯やアゴに大変な負担がかかるわけです。
そしてその負担は体に様々な悪影響を及ぼします。以下に歯ぎしりによって起こり得る弊害について書いていきます。
歯や口腔内への影響
強い歯ぎしりが長期間続くことで、やはりまず口の中に障害が出ることが多くあります。
・歯の被せ物、詰め物が取れやすくなる。
・歯周病になりやすくなる、悪化する。
・歯がぐらぐらする。
・冷たいものがしみるなど知覚過敏になりやすい。
・噛み合わせが悪くなる。
・歯が割れる、折れる など
特に歯が割れたり折れたりといったことになると、歯の神経がむき出しになって激痛に見舞われるといったケースがあります。恐ろしいですね。
また、そこまでではなくとも、歯が磨り減ってしまい、歯の上面がつるつるになってしまったり、噛み合わせが悪くなってしまい、余計に歯ぎしりが悪化するというようなケースもあります。
体への影響
歯ぎしりによって起こる悪影響は口腔内だけにとどまりません。アゴの周辺やその他体の至る部分に影響が出る可能性があります。
・肩こり、偏頭痛、眼の奥が痛む原因になる。
・歯肉が変形する。
・顔のエラが張る。
・熟睡できない、睡眠障害となる。 など
特にアゴが痛む、音が鳴る、口が開きにくいといった症状の顎関節症(がくかんせつしょう)になるケースが多くあります。
また、歯ぎしりによる筋肉の緊張や音によって良質な睡眠がとれず、熟睡できないため、日中の酷い眠気や集中力の低下、体が疲れやすいなどの症状に繋がる場合もあります。
歯ぎしりを防止する方法はあるの?
思いのほか様々な健康被害を招く恐れのある歯ぎしりですが、防止する方法はあるのでしょうか。
歯ぎしり防止用マウスピース
歯ぎしり自体は病気というよりは、悪癖(くせ)のようなものであり、現時点で明確な治療方法はありません。
しかし、睡眠中の歯ぎしりを抑えるというより、物理的に歯ぎしりによる健康被害を抑制する目的で、多くの歯科では歯ぎしり防止用マウスピース(ナイトガード)の作成を行っています。
費用は保険適用であれば5000円前後からとなっています。
その他、歯並び、噛み合わせの相談や治療も行ってもらうことができますので、気になるところは一度お近くの歯医者さんで確認してみてください。
しかしながら、マウスピースを着用することで精神的に楽になり、歯ぎしりが軽減したという事例もあれば、マウスピースの着用に馴染めずにそれ自体が負担になってやめてしまうといったケースもありますので、効果は人それぞれのようです。
就寝前の自己暗示
就寝前にできるだけリラックスして、眼を閉じ、「歯ぎしりしない、歯ぎしりしない」と自己暗示をかける方法です。
自己暗示療法として勧める歯科もあります。
暗示は特にこだわらず、「大丈夫、リラックス、リラックス」と自分が落ち着ける言葉で行うと良いでしょう。
同じく悪夢も寝る前の不安や心配事、あるいはストレスを感じるような映像などが原因で見やすくなるといいます。できるだけ就寝前には良いことを考えながら眠りにつけると良いですね。
ストレスを溜めない
歯ぎしりにはストレスが大きく関わっている場合があります。
普段の仕事や人間関係でストレスを抱えることは多く、なかなかすぐに劇的に改善することは難しいとは思いますが、軽い運動やストレッチをしたり、就寝前には自分の好きなことをして過ごすなど、自分にあったストレス解消法を模索してみることは十分価値があります。
スポンサーリンク
歯ぎしりは無意識とは限らない!?
ここで突然、管理人のケースなんですが、なんと夜中歯ぎしり中に目を覚ましているときがあります!
正確には半分寝ていて眼も開いてはいないんですが、うっすらと意識だけがあり、その状態で歯ぎしりを続けているのです。
気づいているならやめれば!?という話なんですが、なぜかこれが止められないんですよ。
しかもおかしなことに、これだけ歯ぎしりの自覚があるのに、その時はそれが歯ぎしりとははっきり認識してないまま、何かやってるな、音が鳴ってるな、なんて考えながらぎりぎりぎりぎり・・・と数分?~十数分位やってる気がします。はい気持ち悪いですね。
そして痛みなどはありませんが、若干アゴが疲れてきます。
しばらくすると案の定、嫁さんに「ちょっと!歯ぎしり!酷いよ!寝れんわ!!」
と言われます。
ああ、歯ぎしりね。ごめんごめん。
このようなやり取りが結構頻繁にあります。
本当に癖っぽくて気持ち悪いんですが…。
そのまま起きていて翌日寝不足ということもあります。
このようなケースが他の方にもあるかどうかは分かりませんが、無意識どころか半分意識があってもやってしまうんですからね。歯ぎしりたるや恐ろしいものです。
おわりに
今回は歯ぎしりの防止方法と体への悪影響について書いてきましたが、記事中にもあるように管理人も歯ぎしりに悩んでいる一人です。(妻は管理人の歯ぎしりに悩んでおります…。)
歯ぎしりが治った、または軽減したという人の話を聞くと、「ストレスが原因で仕事を変わったら治った」、「睡眠時のマウスピースを続けていたら歯ぎしりが減ってきた」、「就寝前にとにかくリラックスすることが効果的」などという様々な声があります。
しかしそこは管理人も重度のようで、どれも明確な効果を得られていません。
最近になって睡眠時無呼吸症候群との関連性も考えられていますので、今後そちらの病気の観点からも検証したいと考えています。
それにしてもいつから始まったのかなこの歯ぎしり…。
まだまだ長い戦いになりそうですが、お互いにあきらめずに頑張りましょう!!^^
歯ぎしりの予防は原因を知ることから!歯ぎしりの原因についてはこちらの記事を参考にしてください。歯ぎしりの原因とは!?大人の場合は他の病気の可能性も!?
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
スポンサーリンク
コメント