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乾電池のアルカリとマンガンの違いを知って上手に使おう!

先日、小学生の息子に、アニメのDVDを観たいのにリモコンが効かないからと、電池交換をお願いされました。

うむ、単三乾電池やな。よし道具箱から同じ大きさの乾電池を2本とっておいで。

しばらくして、はいどうぞと渡された手にはどでかい単一乾電池が2本。

そうそう、これだけでかい乾電池ならば早送りのスピードもハンパじゃないねって!?はまるかコノヤロー!!!

 

…と、いうような不毛なやり取りがあったことは別にして、アルカリ乾電池マンガン乾電池があるけど、どっちを使うの?と聞かれて、はて?となりました。

どっちでも動くし~、と思いがちですが、実はそれぞれにちゃんと特徴があって、機器によってアルカリ乾電池かマンガン乾電池かをきちんと選んだ方が良いんですよね。

機器に合った乾電池を使うことで、乾電池の性能を十分に発揮させ、乾電池の寿命を伸ばしたり液漏れを防ぐ効果も期待できます。ということは経済的にも助かる効果があるわけですね。

今回は、乾電池の中でも日常でよく使う、アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いについて見ていきたいと思います。

それでは行ってみましょう!


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アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いは?

乾電池 アルカリ マンガン 違い

アルカリ乾電池とマンガン乾電池、共通点は共に電力は1.5vで、乾電池内部の+極の材料に二酸化マンガン-極に亜鉛を使用している点では同じです。

しかし古くから使われているマンガン乾電池を、よりパワーアップより長持ちさせるために、二酸化マンガンや亜鉛の量を増やしたり、内部の構造や電解液を変更したりして生まれたのがアルカリ乾電池です。

※電解液とは、発電及び発電した電気を伝導させるために必要で、乾電池内部に入っている液体です。

 

大きな違いは、マンガン乾電池の電解液は弱酸性の塩化亜鉛などが用いられるのに対し、アルカリ乾電池は強アルカリ性の水酸化カリウムという物質が使われています。このアルカリ性という所からアルカリ乾電池と呼ばれています。

つまりマンガン乾電池を進化させたものが、アルカリ乾電池ということですね。もとはマンガン乾電池なので、正式にはアルカリ・マンガン乾電池と言います。アルカリ乾電池はこれを略したものなんですね。

 

それぞれの特徴・用途は?

 

乾電池 アルカリ マンガン 違い

それぞれの内部構造や電解液の違いによって、異なる特徴があります。

◆マンガン乾電池

大電流を必要とする機器には不向き。
休ませると電圧が少し回復するという特徴がある。
微弱な電流でOKな機器や間欠的に使う機器に最適。

 

間欠的(ときどき・休み休み)に使う機器に向いています。

例を挙げると、テレビやエアコンのリモコン、時計、懐中電灯、携帯ラジオ、インターフォン、家電の時計機能、タイマー、乾電池で稼動するぬいぐるみのような子供のおもちゃなどの使用に適しています。

休ませると少し電力が回復するという特徴を上手く使うことによって、上手に長持ちさせることができるわけですね。

 

アルカリ乾電池に比べて安価であることも忘れてはいけません。近所のホームセンターでは、マンガン乾電池4本パックが200円、アルカリ乾電池が4本で400円でした。アルカリ乾電池の使用を指定していない機器であれば、マンガン乾電池で経済的に!

 

◆アルカリ乾電池

大電流を必要とする機器に向いている。
パワー、容量共に大きく、長持ち。
大電流で連続使用する機器に最適。

 

大電流を必要とし、連続的に使用する機器に向いています。

例を挙げると、CDプレイヤー、ポータブルDVD、デジタルカメラ、ラジコン、シェーバーなどですね。

マンガン乾電池と比べ、大きな電力を必要とする機器で性能を発揮します。

機器の説明書でアルカリ乾電池の使用を指定しているものでは、マンガン乾電池では性能を十分に発揮できない可能性があります。また、電池の消費を早めることもあります。


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水銀0使用とは?

少し話が変わりますが、マンガン乾電池やアルカリ乾電池のパッケージに、『水銀0使用』という表記がされていることがあります。

そういえば乾電池=水銀=毒というようなイメージがある人もいるかもしれません。

管理人は当初、水銀を使わないから『0』?それとも水銀0という水銀を使っているの?…はっ!!!これはゼロじゃなくてオーなのでは!?

なんてことを考えてしまいました。

結局水銀が入っているの?入っていないの?と少し分かりにくい表記ですよね。

 

実はこれ、以前は確かに乾電池に水銀が使われていたんですが、環境に配慮し、国内では1991年にマンガン乾電池で、1992年にアルカリ乾電池で水銀が使用されなくなりました。

※海外のメーカーではまだ水銀が使われている可能性はあります。

 

その後このような表記がされるようになったわけですが、もともと乾電池の原料にわずかながらの水銀は入っている可能性があるために、絶対に水銀は入っていないという意味での水銀0%や、水銀ゼロという表記は適さないということで、水銀は入れていませんという意味でこのような表記になっているようです。

海外でも水銀を使用しない乾電池に関しては、日本の『水銀0使用』にならって、『mercury not added』(水銀は添加していません)と表示されることがあるようです。

つまりもともと入っているかもしれませんが、それ以上に入れることはしてませんよということなんですね。

 

おわりに

今回はマンガン乾電池とアルカリ乾電池の違いや特徴について見てきましたが、その機器に適した乾電池というものがきちんとあるんですね。

そういえば過去に管理人は、単一乾電池10本を使う大きなCDラジカセを屋外で使用した際に、アルカリ乾電池の指定を無視してマンガン乾電池を10本突っ込みました。

するとなんとわずか1日も持たずに電池切れに!!

 

な、なんと不経済な!!!

あの時…ケチらずにアルカリ乾電池をセットしていればこんなことには…くっ!!(T^T)

なんてことがありました。参考にしていただければ本望です。

 

その他乾電池に関するトラブルなど、こちらの記事も参考になりますよ!

電池が液漏れする原因とは!?防止する5つのポイントはこれ!

乾電池の液漏れ!?安全に処理するにはどうすればいいの?

 

それでは今回はこの辺りで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


 

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コメント

  1. […] 出典乾電池のアルカリとマンガンの違いを知って上手に使おう! | きっと誰かのためになるブログ […]

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