食品が腐りやすくなる暑い時季、注意したいのはやっぱり食中毒ですよね。
食中毒の患者数は過去20年程で見てもほとんど減ることは無く、乳幼児や高齢者の方の中には残念ながら重症化して死亡してしまうといったケースも報告されていて、決して軽視できないものとなっています。
しかも最近ではノロウイルスやO-157のような感染力が強く、重症化すると命に関わるような症状を引き起こすウイルスや細菌が話題になることも増えてきました。
それでは今回は、食中毒になるとどんな症状が出るのか、ウイルスや細菌の潜伏期間はどのくらいあるのか、また、重症化すると特に危険なウイルスや細菌にはどんなものがあるのかなど、食中毒の事について書いていますので、一緒に見ていきましょう!
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食中毒の主な症状とは?
食中毒は大きく分けて4つの要因に分類されます。
・ウイルス性
・自然毒(ふぐ・きのこ等)
・化学性(洗剤や農薬の混入等)
その他にも動物肉や魚に寄生している寄生虫によるものもあります。一般的には実際に起こる食中毒の多くは『細菌性』と『ウイルス性』によるものです。
それでは細菌やウイルスに感染して食中毒になってしまった場合、どのような症状が出るのでしょうか。
共通して多い症状
・下痢
・嘔吐
・発熱
原因となる細菌やウイルスによって発症する症状は様々ですが、上記の4点は共通していることが多く、食中毒の主な症状と言えます。その他吐き気や頭痛、めまい、痺れなどの神経症状が出ることもあります。
一見すると風邪に似た症状が出ていることがあるので、食べた物の確認や、他の家族に同じ症状が出ていないかなどを確認して、風邪と取り違えないように注意が必要です。
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どんな細菌やウイルスがあるの?
原因となる細菌やウイルスによって潜伏期間や症状がそれぞれ違ってきます。また、食品を食べた量や体格や体力等の要因で症状は異なることがありますが、参考までに食中毒の原因となる主な細菌やウイルスを表にまとめてみました。
ウイルス/菌名 | 潜伏期間 | 主な症状 | 原因となる主な食品 |
---|---|---|---|
サルモネラ | 6~48時間 | 下痢/発熱/腹痛等 | 鶏肉/卵/うなぎ/すっぽん等 |
腸炎ビブリオ | 8~24時間 | 激しい腹痛/下痢/吐き気/発熱等 | 魚介類(特に生食/刺身等) |
カンピロバクター | 2~5日 | 水溶性の下痢/吐き気/発熱等 | 鶏肉(特に生食)/飲用水等 |
黄色ブドウ球菌 | 2~3時間 | 激しい嘔吐/吐き気/下痢/腹痛等 | おにぎり/サンドイッチ等 |
ボツリヌス菌 | 18時間~3日 | 胃腸炎/神経麻痺/呼吸困難/致死率高 | 缶詰/レトルト/真空包装食品等 |
セレウス菌 | 30分~3時間 | 吐き気/嘔吐/下痢/腹痛等 | チャーハン/パスタ/穀類/野菜等 |
エルシニア | 4日~6日 | 下痢/腹痛/胃腸炎/敗血症等 | 豚肉/加工肉/乳製品等 |
リステリア | 2日~数週間 | 敗血症/リステリア症等/重症で致死も | 生ハム/肉加工品/チーズ/乳製品 |
コレラ菌 | 6~24時間 | 水様下痢/脱水症状/嘔吐等 | 魚介類/飲用水/菌の付いた野菜等 |
赤痢菌 | 1日~4日 | 発熱/下痢/腹痛/血便/乳幼児特に注意 | 菌に汚染された水/生野菜/魚介類 |
ウェルシュ菌 | 8~24時間 | 下痢/腹痛/吐き気等 | カレーやシチューの残り等 |
病原性大腸菌 | 3日~8日 | 激しい腹痛/下痢/血便等 | 多種の食品/井戸水等/O157も |
ノロウイルス | 12~48時間 | 吐き気/嘔吐/激しい腹痛/下痢等 | 牡蠣等の二枚貝/冬にピーク |
たくさんありますね。そのほかにも肝炎ウイルスやロタウイルスなど様々な食中毒の原因菌が存在しています。
また、それぞれ加熱や消毒、酸や空気に強い弱い、発症する原因菌の個数が少ない多いといった様々な特徴を持っています。
それではもしこれらの食中毒になってしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか。
すぐに病院へ行きましょう
食中毒の疑いがあればすぐに病院へ向かい、どんな症状があるのか、嘔吐物や便の状態、いつどこで何を食べたのかなどをきちんと医師に報告しましょう。家族に同じような症状がある場合も報告が重要です。
すぐに病院へ行けないときは?
すぐに病院へ行けないときは応急措置を取ります。嘔吐はそのまま吐かせて、楽な姿勢で安静にします。
下痢があれば少し落ち着くまでは出すようにしますが、その間脱水症状に注意します。水分は適度に補給しておきましょう。
悪寒や手足が冷えていれば湯たんぽなどで暖め、熱があるときは氷枕をあてます。
また、自己判断で風邪薬や吐き気止め、下痢止め等の薬を服用することは避けます。体から病原菌を排出するという行為の妨げになってしまって、さらに病状の悪化を招く恐れがあるためです。
また、介助する人は嘔吐物などからの二次感染に注意が必要です。
症状が酷い場合は少し落ち着いた頃を見はからって、早急に病院へ向かいましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は食中毒の症状や原因菌についてみてきましたが、単に食中毒と言っても色んな原因がありますね!
ところで夏はカレー!!といっても大量に作りすぎは禁物ですよ!
1日目・・・うまい!2日目・・・煮込んでうまい!!3日目・・・熟成してうまい!!!4日目・・・げふ・・・う、うまい!?5日目・・・ちょ・・・ええい勝負ぐはぁっ!!くさっ!!?Σ(゚ω゚;)ピクピク・・・なんてやっていてはいつか当たりますからね。
無理に勝負しないでくださいね!!
というよりカレーやシチューは実は2日目からもう危ないとか!?
その理由はこちらの記事で紹介しています。カレーの食中毒の原因菌とは!?一晩寝かせたカレーは危険!?
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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