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脳を食べるアメーバは日本にもいる!注意すべきポイントとは!?

「人の脳を食べるアメーバって日本にもいるの・・・?」

 

ときどきニュースなどでも耳にするなんとも恐ろしいアメーバですが、名前をフォーラーネグレリア(学名:ネグレリア・フォーレリ)といい、残念ながら日本国内にも存在しています。

 

国内では過去に一度、1996年に佐賀県で感染例が報告されています。

世界では1960年代から現在までに感染例が百数十件と、決して多い数字ではありませんが、感染した際の死亡率が98%と非常に高いことと、温水を好むアメーバであることから今後の温暖化によって感染例が増加するというような可能性も否定できません。

日本にもいるということが確認されている以上、気をつけるべきポイントなどの予備知識は持っておいた方が良いでしょう。

 

ということで今回は、脳を食べるアメーバ(フォーラーネグレリア)の生息場所やその生態、感染しないためにはどのようなことに気をつければ良いのかなどということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!


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フォーラーネグレリアはどこにいるの?

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主に温かい淡水の中に生息しています。

 

海水ではなく淡水ですので、池や湖、沼や川などですね。

水温が25℃~35℃というような温かい水の中(水中や泥の中など)に生息します。

川は流れがあるので水温は高くなりにくいですが、夏場の池や湖は特に注意ですね。

 

他にもプールや温泉が要注意箇所といわれています。

温泉は水温が高くなりますし、プールも水温が上がりやすいです。また、川や池から水をひいている屋外のプールも多いですからね。

塩分には強くないので、塩素消毒されたプールでは問題は無いようですが、時間が経って塩素濃度が下がっているときや、水が汚れてくるとやはり注意が必要です。

 

そもそもアメーバとは?

単細胞生物などとも呼ばれる、原生生物のことを広くアメーバと呼んでいます。細胞分裂で増えたりすることで有名ですよね。

大型のものは1mmを越えるものもありますが、基本的には肉眼では見えないような微生物で、水中や土壌など自然界のあらゆるところに存在し、その中の一部のアメーバは人や動物に寄生して危害を加えることが知られています。

フォーラーネグレリアもその一つですね。

 

感染経路は?

主に報告されている感染経路は、鼻から体内(脳)へ入りやすいということです。

感染例の多いアメリカでは、池や湖での遊泳によるほか、温水器を利用した水道水を蓄膿症のケア(鼻洗浄)に使用していて感染したケースもあります。また、ニュージーランドなどではすでに温泉に入浴中に、顔を湯水に浸けないように注意が促されているところもあります。

 

鼻から脳は距離が近いですからねえ、しかしそう考えると、目や耳から入るということも考えられます。

とにかく、淡水につかる際は特に鼻へ水を入れないように意識しておきましょう。また、泥で濁っているような場所や、水質が不安な場所での遊泳も避けておいたほうが良いですね。


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感染するとどんな症状が出るの?

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フォーラーネグレリアは鼻から脳内へ入ると、脳細胞を酵素によって溶かして自らの栄養として取り込み増殖していきます。

恐ろしいことですが、これが脳を食べるアメーバと言われるわけですね。

病名は原発性アメーバ性髄膜脳炎(げんぱつせいあめーばせいずいまくのうえん)と言いますが、フォーラーネグレリアに侵された脳は、原型を留めないほどに軟化し、まさに溶けたような状態になります。

 

フォーラーネグレリアに感染すると、数日間の潜伏期間を経て、頭痛、発熱、嘔吐、幻覚などの症状が現れます。

初期症状が風邪やインフルエンザ、あるいは熱中症などにも似ていることから、これらの病気とも思われがちですが、感染後一週間から10日間ほどで昏睡状態に陥り、ほぼ確実に死に至ります。

 

治療はできるの?

現在のところこのアメーバに対する確実な治療法はありません。

そして感染(寄生)された場合の致死率もおよそ98%と非常に高くなっています。

つまり、感染したらまず助からないということです。

ということで今はいかに予防するかということが大事になってきますね。

 

予防のポイントは?

以下にこのアメーバに感染しないために気をつけるポイントをまとめておきます。

 

・温泉やプールを含む水温の高い淡水に注意する。
・塩素消毒されていない水、水質の悪い場所に注意。
・鼻や目、耳などから水を体内に入れないように注意。
・遊泳後や温泉入浴後は鼻を洗浄しておく。

 

水道水や自宅のお風呂の水まで注意する必要はありませんが、夏場の池や湖、川やプールで遊んだ後や、温泉に浸かった後はきれいな水でしっかり体を洗っておきましょう。

また、その際にはしっかり『鼻うがい』もしておくのが効果的ですよ。

おわりに

日本では感染例が少なく、世界で見てもまだまだ実例は少ないことから、このアメーバに感染することは非常にまれなことと言えます。

しかし、日本にもいることは確かなので、知識と注意を持っておいて損は無いでしょう。

 

また、温暖化によって今までこのアメーバが住んでいなかった池や湖などにも、今後増殖しないとも限りません。

気候が変われば流行る病気もまた変わってきますからね・・・。目に見えないものですし・・・。

ということで、今後もしっかり予防対策だけはしていきましょうね!^^

 

それでは今回はこの辺りで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


 

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