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スタッドレスタイヤの空気圧の適正値は?元販売員が解説!!

「スタッドレスタイヤに交換したんだけど、空気圧の適性値ってどのくらいなの?」

とお考えのあなた!

 

スタッドレスタイヤに関しては、「積雪面では空気圧は高めの方が良いよ」とか、「アイスバーン(氷面)では低めの方が良い」とか結構いろんな意見を聞くんですよね。

でもそもそもスタッドレスタイヤの空気圧の適正値っていくつなの?高め、低めというけど、数値にしていくつぐらいの事を言っているの?と気になるところです。

 

ぼくは過去に3年間、車のタイヤ販売の仕事をしていたことがあります。もちろんタイヤの交換作業もしていましたので、タイヤに空気を補充した本数だけで言えば、おそらく10万本は越えています。(笑)

 

今回はそんなぼくの経験から、スタッドレスタイヤの空気圧の適性値はいくつなのか、高めや低めにするというのはどういう意味なのかについて詳しく解説していますので、一緒に見ていきましょう!


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スタッドレスタイヤの空気圧の適性値は?

スタッドレスタイヤ 空気圧 適正

☆基本は車種に応じた指定数値でOKです。およそ2.1キロ~2.5キロ程度です。

※今回は一般的な乗用車の場合で詳しくお話していきます。トラックやライトバンなどは参考となる数値が全く違ってきますので、お間違えの無いようにお願いします。

 

指定数値とは、車の運転席のドアの内側にシールで貼ってある、その車の適正空気圧の表で確認できます。貼られていない場合は車の取り扱い説明書やお買い上げの販売店で確認しておきましょう。

参考に、ぼくの車に貼られているシールです。(1300cc普通車)

スタッドレスタイヤ 空気圧 適正

 

しっかりと前輪後輪に分けて書いてくれてますね。

こんなシール自体見たこと無いよ!という声も聞こえてきそうですが、この記事を読んでくださっているあなたは、せっかくですので自分の車を一度確認してみてくださいね!

 

ぼくの車の場合は前輪が220kpa(キロパスカル)、約2.2kgf/cm2(キログラム重)となっています。単位のお話は難しいので、ここでは無しということで・・・お願いします。

この場合ですと俗に、「空気圧は2.2キロだね」という言い方をします。

応急用タイヤは4.2キロです。収納性を高め、なおかつあの細いタイヤで車重を支えるため、パンパンに空気が入っています。ただし普通の乗用車のタイヤには絶対に入れてはいけません。破裂の恐れがあります。

 

話を戻しますが、画像のタイヤ空気圧のところに(一般・高速共)とありますよね。つまり、一般道路も高速道路も基本は変わらずで大丈夫です。そして、スタッドレスタイヤも基本的に同じと考えてOKです。

つまり特にスタッドレスタイヤ用の設定などは無いということです。

 

ぼくはタイヤメーカーではなく、国産の各社のタイヤを扱うショップでしたが、商品によって特に設定があるというのは聞いたことが無いです。むしろ車種によって設定はあるわけですが。

ただし、ドレスアップや走りの性能を高める目的で、ホイールのインチアップをしている車など、扁平率(へんぺいりつ・タイヤの厚み)の低い(薄い)タイヤに関しては、あえて2割程度高めることはありました。

例えばぼくの車でインチアップした場合でしたら、2.5キロから2.7キロくらいに空気圧を設定するわけです。

これは乗り心地より走行性を重視する場合や、たわみを少なくしてホイールと地面の突起物などとの接触を軽減するためでもあります。あとはインチアップによって耐荷重性能が下がった場合などですね。

 

とはいえ、スタッドレスタイヤを履いている間は純正のホイールに戻す人も多いので、純正サイズのスタッドレスタイヤであれば、空気圧は指定の通りで問題ありません。


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空気圧で高めや低めの設定って何のため?

スタッドレスタイヤ 空気圧 適正

その車によって指定の空気圧が決められているのに、あえて空気圧を高めにしたり、低めにしたりということをよく聞きますが、これはどうしてでしょうか。

 

当時、車のことに詳しいお客さんとのやり取りの中では、「高速道路をよく使うから空気圧は少し高めで」とか、「通勤時によく路面が凍結するから低めにして」といった要望がありました。

これは別におかしなことではありません。

理由は、普段の自分の車の使い方や、走るルート、住んでいる地域の特性に合わせて、空気圧の設定をしてほしいということだからです。

 

毎朝高速道路で通勤する人は、走行性や燃費を重視して、少し高めにするのは効果的ですし、山間部にお住まいで、特に高速走行はしないが、道が毎朝凍結している、さらには通勤路に川にかかるカーブになっている橋がある(すごく滑ります)など、使用状況がよく分かっている人には、安全運転のための良い対策になります。

 

空気圧を高めることで、高速走行時には車のゆれ防止、タイヤの温度上昇の軽減、燃費の向上、などの効果が得られ、空気圧を下げて凍結路面を走る場合には、グリップ力の強化、横滑り防止などの効果が期待できます。

そしてこのようなご要望があった際には、高め設定で0.1キロから0.3キロ、低め設定で0.1キロ程度増減(指定空気圧より)することがありました。

 

なぜ低めは少ないのとお気づきのあなた!

ぜひ以下の文章も読んでみてください。

 

空気圧を高めに入れられたんだけどなぜ?

スタッドレスタイヤ 空気圧 適正

車の空気圧の指定数値を超えて入れられたんだけど、これって良いの?と疑問を持たれる方も多いです。

この場合ですが、2.2キロの指定数値に対して、2.5キロ程度ならまったく問題はありません。

よく乗り心地を気にする方もいますが、この指定数値から0.1~0.3キロ程度の乗り心地に気づく、あるいはものすごく気になる!という方は少ないです。

 

それよりも、空気圧が少ないことの障害の方がとても大きいのです。

タイヤの空気圧が1.8キロ、1.6キロ辺りまで下がってくると、タイヤに明らかな『たるみ』が出てきます。(慣れた人なら運転していて違和感を感じます。)

これを放置していると、走行中にタイヤの性能が発揮できない、コーナーでスリップしやすくなる、急ブレーキ時の制動距離が長くなる、燃費が著しく落ちる、タイヤに損傷を受けやすい、偏磨耗(きれいに磨り減らずタイヤの寿命を縮める)しやすくなる、最悪の場合はタイヤの内部側面が傷み、発熱して走行中にバースト(破裂)します。

最悪の場合と書きましたが、タイヤ屋などにおりますと、まったく珍しい話ではないんですよね・・・。それだけ、空気圧が適正になっていない車が多いということです。

 

これらのことから、タイヤの空気圧が低いのは事故に繋がる問題がとても多くなります。そのため、多くのタイヤ屋やガソリンスタンドの整備士さんたちは、タイヤの交換時に空気圧を少し多めに入れることが多いです。それが大体2.5キロくらいというわけです。

 

もう一つ理由があります。

タイヤの空気圧は乗り方にもよりますが、大体1~2ヶ月で0.1キロほど下がっていくのです。これは、タイヤの素材上(ゴム)仕方ありません。

つまり、例えば指定通り2.2キロの空気圧にして、毎月空気圧チェックを受けているという方は言う事はありません。タイヤメンテナンスのお手本と言えるでしょう。

ただ、なかなか一般の方で、月に1回空気圧をチェックしているという方は少ないです。半年に一度、いや、下手したら前回の車検から空気圧をチェックしてないなんて事もぜんぜんあり得る話です。

そのため、整備士さんたちは空気圧が低下することを考えて、およそ2.5キロを一つの目安にしていることは多いです。安全のためにです。ぼくもお客さんとの話によっては、2.2キロにしたり、2.5キロにしたりということはよくありましたが、問題があったのはほとんどが空気圧の低下によるものです。

お任せでやってもらうと、少し多めにされるというのはこういう理由があるんですね。

 

おわりに

車の重量は、タイヤのゴムではなく、タイヤの中の空気で支えています。

空気圧の低下により事故に繋がることも珍しくありません。それだけ車のタイヤって大事な部分なんです。命に関わりますからね。

よく車のメンテナンスといえば、オイル交換やエンジン周りに気が行きがちですが、月に1回、長くても3ヶ月に1回は空気圧を含めたタイヤのチェックをおすすめします!

その際は、夏タイヤ、スタッドレスタイヤに関わらず、基本は車種に応じた指定数値でOKですよ!ということをお忘れなく。

 

スタッドレスタイヤの交換時期は、タイヤのチェックをする良い機会ですので、この記事を参考に空気圧についても考えてみてくださいね!

 

 

他にも車のお悩み記事を書いていますので、こちらもぜひ参考にしてください。

スタッドレスタイヤの寿命判断は走行距離?年数?元販売員が解説!!

車のバッテリーの充電時間は?アイドリングでも回復するの!?

車のタイヤの交換時期!ひび割れも注意?元販売員が見極め方を伝授!!

スタッドレスタイヤは中古でも大丈夫?元販売員が解説します!!

 

 

それでは今回はこの辺りで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


 

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コメント

  1. 雪国 達磨 より:

    ありがとうございました参考になりました。

    • 管理人J より:

      雪国 達麿さん

      こちらこそ、読んでいただきありがとうございます。
      また冬がやってきますが、お互い安全運転でいきましょうね!(^^)

  2. […] 出典:https://darekanotame.com/archives/1863.html […]

  3. かすみ より:

    こんにちわ。以前 自動車キーの電池交換でお世話になりました。
    半ドアだったというオチのあれです。

    私のpcだけかもしれませんが、リモコンキー 電池 100 の検索で
    最上位で表示されます。超有名なんですね(笑)

    今般、車を買い替え(納車はまだです)リモコンキーの一個が電池切れです,
    といわれていたので、再度訪問しました。
    (アウトレット車で、他にもいろいろ笑える箇所があります。「MDが故障です、修理に・・・え~15万程かかりますが、どうしますか?」
    ナビを含んだ、アッシー交換のようです。それにしても、今どきMDって・・・
    「インテリジェントキー紛失です、このグレードは標準装備ですが、確認ができないので新たに作っても完全に作動するか、保障できません、え~ 約3万円
    です・・・」リモコンキー2個で十分ですわ。 さすがアウトレット)
    他 もろもろ。さすがディラー系の中古車販売店、丁寧にかつ真面目に説明してくるので 笑ってしまいました。先方もニガ笑い。動けばいいんです。
    もちろん、すべて断りました。だってアウトレットですから (えへん!)

    一切の保障はないのですが、車検に出だしても通るよう整備はするそうなので購入することにしました。

    ところで、今まですべて中古車は夏冬両方揃ったものを購入していたのですが、今般夏のタイヤがありません。現着は冬タイヤですが、夏に
    タイヤを購入するについて、教えていただきたく書き込みしました。

    ホイールを中古で購入しタイヤを新品にする予定なのですが、バランスをとるのはホイールのみで又はタイヤを履いた状態でやるのでしょうか。
    以前、中古のタイヤ(ホイールつき)を購入し、バランサーがついてました。
    その状態で、新品のタイヤにしたとき再度バランスをとるのは不要といわれたのですが、正しいのでしょうか?

    タイヤを替えるたびのバランスをとるのが正しいような気がするもんで。

    お暇なときにでもよろしくお願いします。

    • 管理人J より:

      かすみさん

      ご無沙汰しております。再度のコメントありがとうございます。(^^)v
      お話を伺うと、納車前から何やらすでに楽しそうな車のようですねぇ。(笑)
      >動けばいいんです。
      分かります。(笑)僕の今の車も、前所有者からの現状渡しで、車検1回分だけ乗れればいいかと思っていたところ、
      あまりによく走ってくれるので、オンボロですがかなりの愛着が湧いていて、修理しながら長いあいだ乗り続けています。
      良い相棒になってくれるといいですね。

      ところでバランスの話ですが、かすみさんのおっしゃるとおり、基本的にはホイールとタイヤを履き替えるたびにとったほうがいいですね。
      例えばホイールとタイヤがセットになってバランスがとってあったとしても、タイヤを別のものに履き替えたなら、その新しい組み合わせ(タイヤが付いている状態)に対して再度きちんとバランスを見ます。
      タイヤが変われば重心も変わりますし(バランスが狂う)、あくまで新しくホイールとタイヤを組んだ際は、そのセットに対してのバランスを見るということですね。(新品同士でも見ます)
      タイヤの脱着料、バランス測定技術料などで1セット1500円~2500円ほどかかることが多いですが、やはり足回りのバランスというのは大事なものです。
      バランスが狂っていると、乗り心地が悪くなったり、高速域でハンドルをとられる、またはタイヤの異常摩耗につながったりもします。
      せっかくタイヤを新品にしたのにこのような状態ではいけませんからね・・・。ホイールバランスはその都度しっかり見てもらっておくことをおすすめしますよ。

      また、余談ですが、人によっては工賃を抑えるために前輪のみバランスをとるとか、以前使用していたタイヤを再度装着した時にはバランスを見ないとかというケースは時々ありますね。
      走っていて違和感が無ければよし!みたいな感じですね。
      でも言うまでもなく安全のためにはしっかりチェックしてもらっておくほうが無難ですので、今後のご参考に。

      それでは、またいつでもコメントお待ちしております~!(^^)

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