「最近、朝になると車のガラスが凍ってるんだけど、原因はなんなの?」
とお考えのあなた!
この現象は、車に霜(しも)が降りる(おりる)なんて言いますが、寒い冬にはよく見られる光景です。
車だけに限らず、地面や建物などあらゆるところに霜は降りていますが、車のガラスに霜が付くのは特に厄介ですね。通勤で急いでいるときに車のガラスが凍結していて、すぐに出発できずに困ったという経験がある人は多いはずです。
ところでこの霜が降りる原因というのは何なのでしょうか。よく晴れて天気のいい日に、霜が降りて車のガラスが凍ってしまうのはどうしてなのでしょうか。対策するためにもぜひ原因は知っておきたい!
ということで今回は、車に霜が降りる原因について一緒に見ていきましょう!
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車に霜が降りる原因は?
霜が降りる(車のガラスが凍結する)原因は、放射冷却(ほうしゃれいきゃく)と空中の水蒸気です。
放射冷却とは、日中に温まった地上の熱がはるか上空へ向かって放出され、それによって地上部が冷却されていくことですが、空に雲が多いときは、雲が屋根のような(遮る)役目をして冷え込みは少し和らぎます。
しかし、雲のないよく晴れた日には地上付近の熱はどんどんと放出されるため冷え込みが厳しくなりやすくなります。
そして空気中にある水蒸気が低温のため昇華(水蒸気が液体にならず固体の氷となること)して、地面や車へ付着したものが『霜』です。
つまり、気温が低くて雲が少ないよく晴れた夜には、翌朝霜が降りやすくなります。
ちなみに、土の上などに地中の水分がしみ出して針状に凍結してできる「霜柱・しもばしら」とは別の物です。車のボディーやガラスから水分がしみ出してくるわけではありませんからね。
それでは次に霜が降りやすくなる条件について詳しく見ていきましょう!
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霜が降りやすくなる条件とは?
寒いからといって、必ず霜が降りるわけではありません。
以下のような条件がそろうと霜が降りやすくなります。
- 気温が低い
- 天気が良い
- 湿度がある
順番に見ていきましょう。
気温が低い
一日で気温が一番低くなる、深夜から朝方にかけての気温(最低気温)が概ね4℃以下になってくると、地面付近では氷点下(0℃以下)になることが出てきます。
ここまで冷え込んでくると、空気中の水蒸気が結晶化(霜)するようになります。
ちなみにぼくの住む関西地方でも、12月から2月ごろには気温がマイナス域には十分行きますので、特に豪雪地域でなくとも霜は降ります。
天気が良い
雪や霧の日と同じく、気象状況が悪いと霜が降りると思われるかもしれませんが、前述したように霜が降りやすいのは、雲が無くよく晴れている日です。
もう一点、風が無い、もしくはあってもごく弱いことです。
雲が少ないことで地上では放射冷却がより進みます。また、風があると空気がかき混ぜられ、地上付近の気温が下がりにくくなることと、水蒸気もかき混ぜられて結晶化しにくくなるためですね。
イメージとしては、風の無いしんしんと冷える夜といったところでしょうか。
湿度がある
霜の正体は、もとは空気中の水蒸気なので、空気中に湿気が多いことも条件です。
雨や雪が降っていなくても、外にある車などが夜露でベタベタに濡れていることってありますよね。夜露も同じく水蒸気が水(液体)として付着したものですが、これが水にならずに凍ったもの(固体)と考えてもらえば分かりやすいと思います。
おわりに
最後に今回の記事のまとめを書いておきます。
・気温が4℃以下、晴れで無風、湿度が高い条件で発生しやすい。
このポイントを抑えておけば、「明日の朝は霜が降りそうだな」という予測もある程度できてきます。
朝、出勤時に思わぬ車の霜に慌てなくてすむように、あなたの霜予想の参考にしてくださいね。^^
車の霜にお悩みでしたら、こちらの記事もぜひ参考にしてください!
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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