「車で出かけようと思ったら、エンジンがかからない!」
とても困りますよね。
慌てて車内で半ドアになっていなかったか、ルームランプやヘッドライトなどの消し忘れなどは無かったか、と確認するもこれといった要因は見つからず・・・。
それではエンジンを始動しようとキーを回したときに、勢いよくキュルキュルキュルキュルとセル(セルモーター)は回りますか?
セルが勢いよく回るならバッテリー上がりではなさそうです。
今回は、仕事や日常生活で毎日車を使っているぼくが、過去のエンジントラブルの経験から、車のセルは回るのにエンジンがかからない場合に考えられる原因についてご説明します。
それでは見ていきましょう!
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セルが回る場合に考えられる原因は?
車のエンジンがかからない場合、まずはキーをONの位置にして、ヘッドライトは通常通り明るく付くか、ルームランプの明かりは弱くないか、ホーンは正常に鳴るかなどを一通り試してみてください。
これらに問題が無く、セルも勢いよくキュルキュルと回り、エンジンを始動させようと動いているならば、バッテリー以外の原因が考えられます。(セルを長い間回し続けるのは避けてください。セルモーターの故障やバッテリー上がりに繋がります。)
この場合、以下のようなことが可能性として出てきます。
- ガス欠・車の仕様
- 燃料系統に問題がある
- 点火系統に問題がある
- 外気温が低い
- その他の問題
順番に細かく見ていきましょう。
ガス欠・車の仕様
燃料がカラッカラになっていると、まさしくこの『セルは快調に回るがエンジンがかからない』という状態になります。
まあ、燃料計(メーター)を常に確認されていればこれは少ないと思いますが、ぼくが過去に乗った車で、燃料計の故障で針がempty(カラです)のところまで下がりきらずにガス欠ということがありましたので、古い車ですと計器の故障でじつはガス欠だったということもありえますので、ここはあえて確認してください。
逆に新しい車でしたら、ギアをP(パーキング)やN(ニュートラル)のポジションに入れていないとエンジンがかからない(AT車)、ブレーキを踏みながら、あるいはブレーキとクラッチを踏みながらでないとかからない(MT車)など、車の仕様によってエンジンをかけられなくしている車種が増えています。
普段運転している自分の車であればこれも大丈夫でしょうが、車検時の代車やレンタカー、普段運転したことの無い車種であればこれも確認してください。
実際ぼくも仕事で新しい型の軽トラックに初めて乗ったとき、しばらくエンジンがかけられずに困った経験があります。結局クラッチを踏みながらでないとかからない車だったわけですが、無駄にバッテリーなどをチェックしてしまいましたからね・・・。
さて、ここまでで問題がなければいよいよ本格的な車の故障が疑われてきますので、次から細かく見ていきましょう。
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燃料系統に問題がある
エンジンを快調に動かすために必要な、燃料と空気の供給が適正におこなわれていない可能性が考えられます。
燃料タンクから燃料を送り出すポンプやこれを作動させるためのリレー(配線)の不具合、燃料タンクからエンジンへと繋ぐホースの劣化による詰まりや漏れなどが原因となって、エンジン内にきちんと燃料が供給されなくなることがあります。
この場合は燃料がエンジンまで届いていない、ガス欠と同じことですね。ただし、ガス欠と違って故障箇所の診断と修理が必要になりますので、車屋さんで見てもらう必要があります。(燃料系統は事故防止のために素人が分解したりするのはやめましょう。この場合ですとぼくも迷わず車屋さんに電話です。)
以前にぼくが乗っていた古い車で、この燃料ポンプの故障というのがありました。症状からして「ガス欠?」となるんですが、ガソリンを入れても変わらず。
素人ができるのはせいぜいここまでですね、あとは車屋さんにその症状を伝えて修理をお願いしました。
点火系統に問題がある
エンジン内でガソリン(燃料)を燃焼させることでエンジンは動きますが、この燃焼させるための点火装置(スパークプラグやイグニッションコイル、ディストリビューターなど)に不具合があり、エンジンがかからないことがあります。
特に消耗品であるスパークプラグは、モノによっては寿命はおよそ2~3年程度ですので(長寿命タイプで約10年)、前回の車検で交換していないとなればこちらも疑われます。
スパークプラグがきちんと点火しない、プラグのカブリ(燃料で汚れ、ベタベタの状態)、あるいはもう寿命が尽きて、全く作動していないなど、燃料系統に問題はないがこれに点火する点火系統に問題があるケースですね。
これはぼくが今乗っている車ですが、スパークプラグの劣化により、走っているうちにエンストし、そのままセルは回るがエンジンがかからないという状況になったことがあります。
じつはこの状態になる数日前から、車の発進時に勢いが無い(エンジンが吹かずかぶっているような感じ)、アイドリングが落ち着かないなどの症状が出ていました。
似たようなことがあなたの車でもあったとしたら、スパークプラグなどの点火装置に問題があるかもしれません。
これも同じく素人では難しい箇所になりますので、車屋さんに相談しましょう。
外気温が低い
真冬の外気温の低さで、点火系統やバッテリーの性能が落ち、一時的にエンジンがかからない状態になることがあります。
この場合は、数分から数十分おいて再度エンジンを始動するとかかることがあります。ただ、この場合バッテリーの寿命(およそ2~3年程度)が近づいていて、すでに弱ってきているということも考えられますので、エンジンがかかった際でも、前回のバッテリーの交換時期を確認しておきましょう。
その他の問題
その他にも、セルモーターの空回りで上手くエンジンを始動できない、あるいは、エンジン自体に不具合があるなどの故障が考えられてきますが、いずれにしても「簡単に分解して部品交換」というわけにはいかない箇所ばかりですので、無理をせず、知り合いの車屋さんや購入先のお店で相談しましょう。
おわりに
車のエンジンがかからないという状況は本当に困りますよね。
でもそれ以上に問題となるのが、路上でエンストしてしまった場合や高速道路での故障などです。これは渋滞を発生させるもとになってしまったり、それが原因で事故が発生してしまったりと、他の人を巻き込んでしまう恐れがあります。
そうならないためにも普段から車の点検や整備には十分気をつけて、お互い安全運転をしましょうね!
そうそう、今回の記事で書いてきた故障で、ぼくが修理したところでは、どれも2万円~5万円程度の修理代はかかっています。しかし、それを放置してさらにエンジンを破損してしまい、エンジンの載せ替えなどとなると数十万円~百数十万円はかかることにもなりますので、故障の際もしっかりなおしておくことをおすすめします。(^^;)
他にも車のお悩みについて、こちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。
車のエンジンがかからない原因は!?バッテリー以外も要チェック!
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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