「スタッドレスタイヤを中古で買おうと思ってるんだけど大丈夫かな?」
新品のスタッドレスタイヤならまず心配ないですが、中古で買おうという時には本当に安全性能に問題がないかどうかと心配になりますよね。
特にヤフオクなどのネットオークションで中古のスタッドレスタイヤを買う場合には、現物を手に取れないのでなおさら不安な気持ちがあります。
ただ、冬の間の数か月間必要なだけだし、そんなにお金をかけたくないなという人にとっては、オークションの安さはやっぱり魅力的なんですよね。
過去に自動車タイヤの販売員をやっていた経験のある僕なんですが、実は僕もヤフオクで中古スタッドレスを何度か購入した経験があります。
そしてもちろん毎回車に取り付けて使用してきましたが、特に問題なく使用できていますし、やっぱり新品を購入するよりは安く済んだので助かりました。
そこで今回は、スタッドレスタイヤを中古で購入するときに、僕がチェックしているポイントについて解説していこうと思いますので、これから購入を検討されているのでしたらぜひ参考にしてみてくださいね。
それではいってみましょう!
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スタッドレスタイヤは中古でも大丈夫?
そもそも中古のスタッドレスは購入しても大丈夫なのかということですが、間違いなく大丈夫とは、残念ながら言い切れません。
新品とは違い、どうしても使用状況や保管状況などの違いにより、品質にばらつきがあるからなんですね。
ただ、選び方のポイントを押さえて、しっかりしたものを購入できれば、中古でも問題なく使えますので安心してください。
そこで僕がまず第一に気にするのが、購入しようとしているお店が信頼できるお店かどうかということです。
ヤフオクなどのネットオークションでは、個人で出品されている方も見えますが、個人だからダメとか、お店だから大丈夫というわけではありません。
そこは例えば、過去の取引状況に対する評価やレビューも見れると思いますので、そういったところをまず参考にされてください。
そしてめぼしい商品が見つかったなら、細かいところをチェックしていきましょう!
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中古スタッドレスタイヤのチェックポイント
まずは自分の車のホイールにピタリと合うサイズを確認してくださいね。
小さくても大きくても適正な性能が発揮できませんので、注意してください。
冬用タイヤだけは純正のホイールに付けるという方も多いと思いますが、純正サイズなら問題ないですね。
そして商品のサイズを確認したら、以下の項目をチェックしていきましょう。
・製造年を確認する
・劣化具合を確認する
順番に見ていきましょう。
残り溝を確認する
実店舗で購入するにしろ、ネットオークションで購入するにしろ、まずは残り溝の確認から入りましょう。
タイヤの山がどのくらいあるかということですね。
ネットオークションですと、よく「8分山です」とか、「9分山!バリ山ですよ!」なんて書かれています。
これは新品タイヤの溝を10分山としたとき、8割残ってますよ、9割残ってますよ、という意味なので、できればたくさん残っているほうが良いですね。
僕の感覚ですと、5分山や6分山となってくると、「うーん、1シーズン履けたらヨシかな。」くらいに考えます。
逆にできれば2~3年使いたいという時は9分山か、もうほとんど新古品で探しますね。やはり値段は相応に高くなりますけど。(というかそこまでいくなら新品の値段をきちんと確認しておかないと、あとの工賃で新品買った方が安いということもありえますからね。気を付けて。)
ちなみに以下の画像は、僕が前回購入した中古スタッドレスタイヤです。
これで大体8~9分山程度です。
赤丸の部分に溝から一部分ポチっと上がった個所がありますよね。そこがプラットホームといって、そこまでタイヤの山がすり減ったら、スタッドレスタイヤの性能はもう無いですよ(寿命ですよ)ということです。
夏タイヤ同様、スリップサイン(タイヤ自体の寿命のサイン)というのは、別のところにもう少し低いポチがありますからね、そちらとお間違えなく。
さて、良さそうな山のスタッドレスタイヤを見つけたら、次は製造年の確認です。
製造年を確認する
次にスタッドレスタイヤの製造年を確認しましょう。
タイヤの製造年の確認の仕方ですが、概ね以下の画像の場所で確認できます。
0115と刻印されていますよね。
これは2015年の第一週に製造されたものということを表しています。
例)0717だったとすれば2017年の7週目、つまり2月頃ということになりますね。
YYYの部分はメーカーを表します。
そしてここが超重要ポイントです。
一応ですが、スタッドレスタイヤの寿命は3年を想定しています。
これは保管状況や使い方によりますので、必ずしもではありませんが、確実に目安にはしてください。
あまりにも安い商品は、この製造年が古く、すでに5年~8年ほど経っているものも多いです。
そうすると、ゴムが劣化して固くなってしまっていることが多くなるので、オークションで購入するときなんかは特に注意してください。(さわって確認できないため)
山がたくさん残っていても、製造年が古いものは性能が落ちている可能性が高くなってしまうので、気を付けてください。
購入してから何年使用するつもりなのかにもよりますが、安全のために細心の注意を払うには、やはりここ1~2年に製造されたものをできれば選びたいところ。ちなみに上の画像は2016年時点に購入したものです。
ただ、タイヤは本当に保管状況によって劣化具合が変わりますので、しっかり触れて大丈夫そうならもう少し年数が経っていてもあるいは・・・ということも考えますが、そこはしっかりとご自身の目で判断してくださいね。
劣化具合を確認する
えーと、次はそうそう、タイヤの劣化具合ですね。
先ほど述べた、経年劣化によってゴムが硬化してしまっていないかということがまず第一です。
あとはネットオークションでも、画像で確認できるところはしっかり確認しましょう。
ホイールとタイヤの接地部に亀裂は無いか、タイヤの側面に切り傷や擦れ傷は無いか、そして年数が経つことで現れてくるシワは無いか、確認できるところは全て見てください。
特にシワや傷は、装着後の走行中のパンクやバーストに繋がる危険がありますので、購入時にはもちろん、取り付け前にもよく確認してください。(中古タイヤを購入する一番の不安は実はここなんですよ)
あとはパンク修理の有無などは、結構情報として載せてくれているお店も多いので参考にしましょう。
おわりに
もう一度まとめておきますね。
- 残り溝を確認する
- 製造年を確認する
- 劣化具合を確認する
これらの項目をしっかり確認することができれば、スタッドレスタイヤを中古で購入したとしても、失敗する可能性は格段に低くなりますので、ぜひご参考に。^^
あ、そうそう、忘れてはいけないのが、タイヤの付け替え工賃です。
スタッドレスタイヤだけどこかで購入して、タイヤの付け替え(履き替え)だけを近くのお店でやってもらうという方法ですと、持ち込み料金として結構かかってしまうことがあるんですよね。
ホイールの付け替えだけなら2000~4000円(4本)、タイヤとホイールを脱着すると4000~8000円(4本)とか、あとはホイールバランスはどうするのかとか、その辺りはお店によって様々ですので、中古スタッドレスタイヤを購入する前にはお店で確認しておいた方が無難ですよ。
また、あくまでも新品タイヤのほうが安全安心で、自分できちんと保管すれば長持ちするので、長期的に見た結果、そちらのほうが安く収まるということも往々にしてあります。
あとはご自身のスタッドレスタイヤの使用頻度や使用目的、その他諸々の事情もよく考慮してご判断を。^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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