「あかりをつけましょぼんぼりにぃ~!!」
と、娘が熱唱しております。
『上巳の節句』(じょうみのせっく)や『桃の節句』と呼ばれるひな祭りは、保育園でもみんなで歌を覚えて歌ったりして、子供たちにとってとても楽しみなイベントの一つなんですよね。
我が家にも保育園の年長組に通う娘がいますが、ひな祭りの時期が近づいてくると、あの名曲を熱唱しだします。が、昨年はまだ完璧に覚えていなかったのか、いつも同じところで詰まってました(笑)。(今年は完唱できるかな?^^)
でも、せっかくそんなに楽しみにしている行事なら、ひな祭りがどんなお祭りなのか、どのような意味があるのかなど、ぼくとしては是非とも娘に分かりやすく教えてあげたい!!
ということで今回は、保育園や幼稚園くらいの子供に向けた、ひな祭りの由来や意味を分かりやすく簡単に伝えるポイントについてお話ししていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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本来のひな祭りの由来は?
まずはひな祭りの由来を大人向けに解説します。
しっかり理解して、お子さんに話してあげてくださいね!
厄祓いとしての行事
ひな祭りの原型は、現在の女の子のお祝い行事とはかけ離れたもので、本来は男性、女性を問わず厄災や邪気を祓うための行事だったといわれています。
そのルーツを辿ると、古代中国では「季節の変わり目には邪気が入りやすい」とされ、3月初めの巳の日(上巳の日・じょうみのひ)に禊(みそぎ・水で身体を清める儀式)などを行い、邪気を祓う(はらう)行事を行っていました。
これが日本へ伝わり、平安時代には『上巳の祓い』(じょうみのはらい)として宮中行事として執り行われるようになっていきます。
流し雛の誕生
上巳の祓いの行事の中では男女共に、わらや和紙などで作った人形(ひとがた)で自分の身体をなで、穢れ(けがれ)を人形に移して川に流すという方法で、厄祓いを行っていました。
一方で、この行事で使う人形(ひとがた)とは別に、宮中の幼い女の子達の間では、『雛遊び』(ひいなあそび)という人形(にんぎょう)遊びが流行していました。(現在のおままごとのような遊び)
この雛遊びと厄祓いの行事で使われていた人形(ひとがた)が合わさって、『流し雛』が誕生することとなり、これがひな人形の原型といわれています。
※流し雛の風習は、現在でも伝統行事として鳥取県や奈良県など各地で行われています。
流すものから飾るものへ
やがて人形作りの技術が発達すると共に、立派なひな人形が作られるようになってくると、ひな人形は流すものから飾るものへと移り変わり、江戸時代には上流階級の間で、婚礼の様子を模した豪華なものが嫁入り道具として好まれました。
もともと男女の行事であった『上巳の節句』は、若い娘が主役となり、さらには赤ちゃんのお祝い事として変化していきます。また、5月5日の『端午の節句』が男の子のお祝いをすることに対し、『上巳の節句』は、女の子のお祝いをする節句として定着していきました。
そして家に女の子が生まれると、『初節句』としてひな人形を飾り、『この子に災いなどがふりかかりませんように』、『美しく健やかに成長して幸せになれますように』と願い祝う風習が庶民の間へと広まっていったのです。
ということで、昔は人々の厄祓いの儀式であったひな祭りは、長い年月を経て、生まれた女の子の幸せを願うお祭りへと変わってきたんですね。
さて、それではここまでのお話を、子供向けに分かりやすく伝えるポイントについて、整理していきましょう!
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ひな祭りを子供向けに伝えるポイントは?
ここではこれまでにお話した、ひな祭りの由来や意味を子供に伝えるポイントについてまとめたいと思います。
ポイントは、上記の章で黄色マーカーが付いている要点となる文章を、お子さんの年齢に合わせて上手くお話してあげると良いでしょう。
・ひな祭りは女の子のお祝い。
・子供が健やかに成長して幸せになれるようにと願うお祭り。
簡単にまとめるとこんな感じになりますね。
さて、これをうちの年長の娘に伝えるとすると・・・。
ひな祭りは昔からあるお祭りで、おうちに生まれた女の子が元気に育ちますように、おひなさんみたいにきれいなお嫁さんになって、幸せいっぱいになれますようにってお願いするお祭りなんだよ。
ひな人形を飾るのは、病気や怪我なんかをしないように、おひなさんたちに見守っていてもらうためなんだよ。
こんな感じでどうでしょうか。
ここはお子さんの年齢に合わせて、もっと昔には、こんなにかわいい人形が無くて、紙でつくったお人形さんに悪いことが起こりませんようにって願いを込めて、川から海に向かって流していたんだよ。とか、ひな祭りは女の子のお祭りでひな人形を飾るでしょう、じゃあ男の子は?・・・・・・『こいのぼり!!』、なんて話もしてあげると、きっと目をきらきらさせて喜ぶと思いますよ!
まだまだ全部は理解できなくても、なんとなくでもどういう行事なのかということが分かってくると、子供にとっても楽しいものです。
ひな人形も一緒に飾ってくれると良いですね。
おわりに
ひな祭りは随分昔から続いてきた日本の伝統行事なんですね。
ぼくは男兄弟ばかりなので、家にひな人形はありませんでしたが、嫁さんに子供の頃の話を聞くと、「お姉ちゃんと一緒に大きいのを頑張って飾ってたよ~」なんて言ってました。やっぱりこの日は女の子が主役ですね。
昔も今も、子供の幸せを願う親の気持ちは変わらず、現在にも受け継がれているんですね。
受け継がれていくために大事なのは、こうやって親から子へ話を伝えていくことです。
今回の記事を参考にぜひ分かりやすいお話で、お子さんに伝えてあげてくださいね!^^
雛人形をしまう時期は?こちらの記事もぜひ参考にしてください。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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