家庭の定番メニュー、カレーやシチューなど肉や野菜を大量に煮込んで作る料理は、ついついたくさん作りすぎて残ってしまうことってありますよね。
ところで作り置きのカレーなどを翌日以降も食べる時は、ウェルシュ菌という食中毒菌に注意が必要です。時々このウェルシュ菌が原因で集団食中毒を起こしたというようなニュースを聞きますが、どのような食中毒症状が出るのでしょうか。
今回はウェルシュ菌による食中毒の症状や潜伏期間などについて詳しく書いていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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ウェルシュ菌による食中毒
大量に作ったカレーやシチューの残りを鍋のまま長時間常温放置するなど、不適切な保存方法を取ってしまうことでウェルシュ菌を大量に増殖させることになってしまいます。
この大量に増殖したウェルシュ菌を食品と一緒に摂取することで、食中毒(急性胃腸炎)を引き起こします。
それではどんな食中毒症状が現れてくるのでしょうか。
下痢や腹痛が主な症状
初期症状として腹部の膨満感から始まり、下痢や腹痛が主な症状として現れます。数回はトイレに座ることになるでしょう。
吐き気や嘔吐、発熱はほとんど無く、他の毒素の強い細菌性の食中毒と比べると、比較的軽症で済むことが多いのですが、下痢による脱水症状には注意してください。
また、稀にですが血便の下痢が長時間続くなどの重症化するケースもあります。
潜伏期間は?
ウェルシュ菌に汚染された食品を食べてから概ね6時間~18時間以内に発症してきます。大体は12時間以内に発症ということが多いようです。
どんな治療をするの?
ほとんどの場合は特別な治療を行う必要は無く、脱水症状を防止するために水分を補給したりといった対症療法が用いられます。複数回の下痢が続きますが、出し切ってしまって治まってくるようであれば問題ないでしょう。ほとんどの場合当日または翌日までには回復します。
予防するには?
ウェルシュ菌による食中毒を予防するには以下の点を参考にしてください。
・広く浅い容器に小分けして保存
・鍋のまま常温で放置しない
・早めに食べる
・次に食べる時はしっかり再加熱する
・電子レンジでの加熱に注意
・再加熱の際よく空気にあてる
予防法としてはウェルシュ菌をとにかく増やさないことです。
常温で放置しないよう、残った料理の粗熱を取ったら素早く冷蔵庫で保存しましょう。ウェルシュ菌は空気に触れることを嫌うので、保存の際に広く浅い容器に小分けするのも効果的です。
また、再加熱するときはよくかき混ぜながらしっかり加熱しましょう。ここでもしっかりと空気に触れさせることがポイントです。電子レンジで温める場合は表面が熱くなっていても中が温まっていない場合があります。ウェルシュ菌はこの中の部分に存在しますので、しっかり中まで熱することがポイントになります。
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ウェルシュ菌ってどこにいるの?
ウェルシュ菌は土壌や河川に多く存在していますが、人や動物、魚の腸管などにも存在します。土から取れた野菜や穀物、香辛料、肉や魚など自然界のあらゆるところに存在している菌です。
普段とくに悪さをする菌ではありませんが、肉や野菜を使った料理の不適切な保存状態などが原因で増殖しやすく、その食品を食べてウェルシュ菌を大量摂取してしまうことで食中毒症状を引き起こします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はウェルシュ菌による食中毒の症状について書いてきましたが、暑い季節にカレーなどの料理を食べる事は結構ありますからね。保存方法をしっかり確認して食中毒には注意したいですね。
しかし保存方法を完璧に理解したとはいえ、暑い時季、作りすぎはやっぱりよくありませんよね!晩カレー!朝カレー!!昼カレー・・・!?おやつカレー・・・!??ガクガク(((;゚Д゚)))アワワワ
ウェルシュ菌がカレーの中で大増殖してしまう原因についてはこちらの記事で詳しく書いています。カレーの食中毒の原因菌とは!?一晩寝かせたカレーは危険!?
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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