「明日は大事な仕事があるから少し早く寝るか。」
と布団に入ったものの、脚がむずむず、ざわざわ、じーんとして、とても気持ちの悪い感覚に襲われて眠れない!!
「あー!!イライラするぅー!!」
そして翌日は寝不足とだるさで頭が回らず…。ハァ…。
そんな厄介な『むずむず脚症候群』の症状に悩まされていませんか?
特に無理に寝ようとすると襲われやすいんですよね…まったく。管理人も20年以上この症状に悩まされている身ですので、気持ちは良く分かりますよ!!(T^T)
むずむず脚症候群は、日本の人口の約2%~5%もの人が患っているといわれる病気です。(130万人以上ともいわれていますが、軽度の人やあまり自覚の無い人も含めるともっとたくさんになると思います。)
しかしある程度の患者数がいるにもかかわらず、いまだこの病気の認知度は低く、患者本人でさえもよく知らないまま、特に対処をせずにそのまま放置しているということも珍しくありません。
日常の就寝前や睡眠中に発症しやすく、睡眠の妨げになることから睡眠障害とされ、不眠症や精神疾患(不安や落ち込みなど)の原因のひとつになります。
ところで、このむずむず脚症候群という病気は一体何が原因で発症するのでしょうか、また、年齢を問わず子供でも発症する可能性があるといいますが、どのような注意が必要なのでしょうか。
今回は、むずむず脚症候群の原因について書いていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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むずむず脚症候群の原因とは?
原因はこれです!!と行きたいところですが、残念ながら現時点では断定できる原因というのは解明されていないんですね。
しかし現在までの研究により、いくつかの有力な原因と考えられているものがあります。
②鉄分不足による障害
③遺伝的な障害
一つずつ見ていきましょう。
①脳内物質ドーパミンに関係する神経障害
ドーパミンという脳内物質は神経伝達物質と呼ばれ、神経の細胞が分泌するものです。
ドーパミンの役割は、体と脳に正しい情報を運ぶ役割をしています。ここで言う情報とは、感覚や痛みなどのことですね。
このドーパミンが正常に分泌されず上手く働かないことが、身体の違和感や異常な感覚として現れ、むずむず脚症候群の原因になると考えられているのです。
②鉄分不足による障害
これは先に述べたドーパミンに関係します。身体の中の鉄分が不足することで、ドーパミンの分泌量が減少することが分かっています。
その結果、ドーパミンが正常に働かなくなるんですね。
鉄分が不足している、あるいは貧血気味の人がむずむず脚症候群を発症しやすいことも分かっています。また、女性は生理現象により鉄分が不足しやすく、女性の発病率が男性に比べて高い要因の一つと考えられています。
③遺伝的な障害
60代~70代の比較的高齢の人ほど発症率が高い病気ですが、患者の約2割~3割は若年期に発症しているといわれています。(ちなみに管理人は16歳で発症しました…。)
特に気をつけていただきたいのが、10歳前後の低年齢の小児でも発症することがあるということです。
しかも子供の場合は検査をしても特に鉄分の不足や異常は見られないということが多く、なおのこと原因の特定が難しいといいます。
また、子供に発症する場合、親がむずむず脚症候群を発症しているというケースがとても多く、遺伝的な要素が強いものと考えられています。
子供の場合特に注意が必要なのが、むずむず脚症候群の特徴である、脚の異常感覚、不快感を言葉で上手く説明しにくいということです。
大人でもこの症状を言葉で説明するのは難しいですからね。
子供が単に、脚がかゆい、ぴりぴりする、いたい、などということで、皮膚科に通い塗り薬を塗っていたなどというような事も考えられますので、就寝時の動向や、症状の訴えをよく確認してあげることが大切になります。
また、突然脚をばたつかせたり、落ち着きの無い行動から、ADHD(注意欠陥多動性障害)など、他の病気と誤認してしまうということもありえますので、ヒアリングをきちんとしてあげることはとても重要なことになります。
管理人も遺伝的要素が強いということを知ってからは、もし子供に(就寝時などに)脚の不調の訴えがあれば、この病気も疑うようにしようと思っています。
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一次性と二次性とは?
むずむず脚症候群は、上で書いてきた、突発的に発症し原因が特定できていないものを『一次性』、その他の疾患や薬剤が原因となって発症するものを『二次性』と呼び区分されています。
二次性と呼ばれるものには、鉄欠乏性貧血やパーキンソン病(脳神経に異常が起こる病気で手足の震えなどの症状が出る)などの病気が影響して発症するものや、抗精神病薬(精神安定薬)などの服用が影響して発症することがあります。
病院で診察を受ける際には、いつ、どのように発症するのか、どのような症状がどのくらいの頻度で起こるのかなど、しっかりと医師に伝えて相談しましょう。
何科を受診すればいいの?
むずむず脚症候群の相談は、睡眠障害を診察している神経内科や精神科を受診します。
睡眠障害には他に、不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群などがありますが、むずむず脚症候群も同じく睡眠障害の一つとされているため、これらの病気を診察している医療機関で相談しましょう。
また、睡眠障害外来を併設している医療機関や、睡眠障害を専門に診察する睡眠専門医という医師もいますので、お住まいの地域にそういった医療機関があるか、情報を集めてみるのも良いですね。
おわりに
むずむず脚症候群に関わらず、夜、眠れないということは本当につらいものですよね。
また、自覚がありながらも放置してしまうことで、さらに症状の悪化を招きかねません。
それでは、このむずむず脚症候群に対する対処法や治療法というのはあるのでしょうか。管理人も他人事ではありません!!
それは次の記事で詳しく書いていきたいと思います。
むずむず脚症候群とは?むずむず脚症候群の症状や治療方法について、詳しくはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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