夏真っ盛り。猛暑の中、子供達の楽しみの一つにプールがあります。
「子供はいいなぁ。毎日プール遊びで楽しそう~。」
なんて思っていたら、子供に突然40℃の高熱が!!!
目も赤く充血してるしぐったりと辛そう!!!ちょっと大丈夫なの!?
それはもしかしたら夏風邪の代表格の一つ、プール熱(咽頭結膜熱)かもしれません。
プール熱は、夏に子供達の間で流行しやすいウイルス性の感染症ですが、その感染力は強く、家庭内での二次感染にも気をつけなければなりません。
それではプール熱(咽頭結膜熱)に子供がかかってしまった場合、どのような症状が出るのでしょうか。また、どのようにして感染するのでしょうか。
今回はプール熱の子供の症状や原因について書いていきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
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プール熱の主な症状とは?
プール熱は正式には咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)という病気です。夏に子供達の間でプールの水を介して流行することが多いためプール熱とも呼ばれます。子供のプール熱の主な症状は以下の通りです。
・結膜(まぶたの裏)や白目の充血、目やに
・のどの腫れ、痛み
・頭痛、腹痛、下痢、食欲低下など
ウイルスに感染すると、およそ5~7日の潜伏期間を経て発症します。
特徴としては40℃近い高熱が続く、または繰り返し発熱があり3~5日程の間なかなか下がりません。同時にまぶたの裏側の結膜や眼球の白い部分に充血が見られ、目やにが出やすくなります。
また、のどが腫れて酷く痛むことも特徴で、飲食がし難くなるため、脱水症状に注意しなければなりません。その他、稀に肺炎を併発してしまうこともあります。
高熱が長時間続くことによる倦怠感、のどの痛みにより飲食もままならない状況は、子供にとってかなりつらい症状と言えます。
治療方法は?
上記のような症状があれば、発熱や下痢などの症状が少し落ち着いたところを見はからって、早めに医療機関を受診しましょう。その際には、ウイルスの拡散防止にマスクなどを着用して出かけることが望ましいです。
しかしプール熱と診断されても、プール熱に効く特効薬やワクチンは今のところありませんので、治療は症状や状況に応じた対症療法(症状を和らげる治療)が行われます。
熱を下げるための解熱剤や鎮痛薬、目の充血には点眼薬など、症状にあわせた薬が処方されますので、これらの薬を適宜用いて経過を見ることになります。脱水症状が見られる場合には点滴による治療が行われることもあります。
基本は解熱のために頭部を冷やしつつ安静にして十分睡眠をとり、水分補給、消化の良い食事を心がけ、免疫力を高めながら自然治癒によって回復するのを待ちます。通常であれば症状は概ね5日~一週間程度で治まっていきます。
原因となるウイルスは?
プール熱を引き起こすウイルスは、アデノウイルス(主に3型)というウイルスです。他にもはやり目の原因となるアデノウイルス8型など数十種類の型があり、とても感染力の強いウイルスとして知られています。
プール熱と呼ばれるのは、流行する時期やプールの水を介して主に子供達の間で感染が拡がるためですが、感染経路はプールだけではありません。
プール熱は『3大夏風邪』とも言われ、他の手足口病やヘルパンギーナと同様に、くしゃみや咳による飛沫感染、患者の持つウイルスとの接触による接触感染、乳幼児のオムツ替えなどによる糞口感染によっても感染することがあります。
子供の看病をしていて大人が二次感染するというケースも十分にありますので注意が必要です。家庭内ではタオルの共有を避ける、手洗いうがいの徹底などを行い二次感染を予防しましょう。
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登園・登校はいつからできる?
プール熱(咽頭結膜熱)は手足口病やヘルパンギーナとは異なり、その感染力の強さからも学校保健法で明確に出席停止が明記されている病気です。
症状が出ている間はもちろんの事、発熱やのどの痛み、目の充血などの主要症状が治まってから2日間を経過した後で登園や登校の許可が出ます。「治ってからも2日間は自宅で様子を見ておいてくださいね~」ということですね。
また、患者は症状が無くなってからも1ヶ月程度はウイルスの排出は続いています。その間はウイルスの拡散防止に努めることと、周囲の方も二次感染には注意することが必要です。
大人が感染した場合も、職場への感染拡大の可能性が十分にありますので、同様の措置をとることが望ましいでしょう。まずはきちんと会社に状況を伝え相談してください。
おわりに
今回はプール熱について書いてきましたが、その名前によらず症状は重いものです。
お子さんが感染してしまった際には、高熱や脱水症状などによって、ぐったりとしてしまうことも十分に考えられますので、早めに診察を受け、病状の経過をよく見守ってあげてくださいね。
保育園や学校のプールが塩素の消毒の臭いがするのも、先生達が「目や口をよく洗ってね~」と言うのも、このプール熱を予防するためなんですね!
面倒くさがらずにしっかりと目や口を洗うように、我が子にも再度伝えておきたいと思います。
他の『3大夏風邪』と呼ばれる手足口病、ヘルパンギーナについてはこちらの記事も参考にしてください。
手足口病は大人もなる!?症状は軽い?重い?一度なっている場合は?
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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