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富士山/世界遺産登録は条件付き?取り消しの可能性も!?

2013年6月22日に世界文化遺産に登録された富士山

日本人なら誰でも知っている日本一の山富士山ですが、今回の世界遺産登録に当たって、結構な条件を課されているということはご存知ですか?

その条件の出来如何によっては、世界遺産登録の取り消しの可能性もあるというのです!

はたしてその条件とは!?

今回はそんなお悩みを抱える世界遺産富士山にスポットを当てて書いていきたいと思います。

それでは見ていきましょう!

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富士山の世界遺産登録に課された条件とは?

日本人の心ともいうべき美しき山、富士ですが、どうも環境面で問題を抱えていて、ユネスコの世界遺産審査代行を請け負う機関イコモス(ICOMOS)に2016年2月1日までに、環境保全対策についての報告書の提出を求められているようですね。

簡単に言いますと、今現在富士山に落ちている大量のゴミの掃除と、今後のゴミの投棄を減らす対策を考えられなければ、富士山の世界遺産の登録を取り消す可能性がありますよー!あと、トイレの数や山小屋施設の利便性の改善もしてネ!という条件が付けられているということです。

さらには世界遺産登録に伴って増加する登山客への安全管理、登山道の保全管理、自然景観の維持、これらの情報提供と進捗状況の報告など求められている条件は多岐にわたります。

つまり、富士山をそのまま世界遺産として登録しておくかどうかは2016年の2月の時点で、もう一度総合的に判断しますからね!!!ということでしょうか。

えらいことですね。

捨てるなら登るな!登るなら捨てるな!(上手く言ったつもりが・・・ご、語呂が悪いですね)

とにかく富士山にゴミなんか捨てないでええ!!!

しかしこれは登山者だけに限らず、不法投棄の問題もあるのでしょう。

 

そしてトイレの問題

実は環境問題になっているのはゴミだけではないようです。

増加する登山客に対して、トイレの数が足りていない、トイレの設備が追いついていない、ということは・・・!

落ちているのはゴミだけではないということですね。

そうです、その通りです!排泄物です!!!

富士山では年間を通して平均気温が低いため、排泄物はなかなか分解されず、長い間残ってしまうようです。

実はこちらの問題も根深く、富士山が以前2003年に世界遺産登録を目指した際にも、排泄物の問題を指摘され、登録を断念したという過去があります。

その後バイオトイレを設置したり、携帯トイレの持参を呼びかけたりして、マナーの向上に努め続け、ようやく2013年の世界遺産登録に結びつけたわけです。

 

しかしこの世界遺産に登録されたことによってさらに登山客は激増。瞬く間にトイレはオーバーユース(使いすぎ)状態となり、トイレの処理能力を超えてしまっているというのが現状です。

これはトイレの数を増やせば良いという簡単な問題ではなさそうです。

トイレ、山小屋の数を増やせばまた登山客も増加し、堂々巡りの可能性と、それに伴い今度は登山道の混雑、山の景観を損なうなどの別の方面の問題へと膨らんでいくでしょう。

登山道が混雑すれば、登山者にとっては自分のペースが守れず、高山病の危険性が上がりますし、山がトイレばかりでは見た目が悪いですよね。

これがまた登山者の安全管理や自然景観の問題へと発展するという何とも言えないジレンマ・・・。


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世界遺産を取り消しなんてことがあるの?

 

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残念ながら可能性・・・というより前例が2件あります。

 

1つはアラビアオリックスの自然保護区(オマーン)

オマーンの中央部にある自然保護区で1994年に世界遺産登録。

野生種が絶滅したアラビアオリックスの保護区でしたが、密猟の取締りが不十分で頭数を減らし、その後オマーン当局により保護区の縮小を打ち出したため、『環境が悪化し、顕著で普遍的な価値は喪われた』として2007年に世界初となる世界遺産登録の抹消を受けた。

 

2つ目はドレスデンのエルベ渓谷(ドイツ)

ドイツ東部のエルベ渓谷とドレスデン市域の美しい景観が2004年世界文化遺産となる。

しかしその後、市民の利便性を優先した橋の建設により、『顕著で普遍的な価値は喪われたとして2009年に登録を抹消されている。

以上のように実際に取り消しを受けた事例があり、なおかつその理由は環境の悪化により世界遺産の登録基準に満たなくなったということです。

そして今回書いているように、現在富士山は環境の悪化という問題に直面しているわけです。

しかし世界的に見ても富士山のように、世界遺産登録と同時に条件を出されるケースはかなり特殊のようです。

つまり今後の努力次第ということでしょうか。

 

現在の富士山の環境への取り組み状況は?

現在、上述した様々な問題を解決すべく、県や管理機関では政策を続けています。

しかし課題とする問題の幅が広く、一貫して取り組むことが難しいことや、コスト面などの問題もあり、かなり難航しているようです。

世界遺産富士山』の今後はどうなるのでしょうか。

管理人は今後も注目していきたいと思っています。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

世界遺産の登録という華々しいニュースばかりが飛び交い、こういった裏情報はあまり取り立たされていなかったようにも思います。

これは何も富士山に限ったことではありませんが、私達にすぐ出来ることといえば、ポイ捨てをやめる、環境に配慮したグッズを持参するなど、まず出来ることをしましょう!

一人ひとりの意識の持ち方だと思います。

捨てるなら登るな!登るなら捨てるな!(2回言っても馴染まないとは、やはり相当語呂が・・・)

 

ということで今回はこの辺りで。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


 

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